これでもう失敗しない。プロ直伝!「ユニクロ」で始める“レベル別”重ね着講座
【上級編】「アウター×アウター」で防寒・保温・洒脱さの一挙三得!
上級編では、ユニクロのルックにも登場する「アウター×アウター」の重ね着に挑戦。ウール素材のセットアップにフリース素材のスタンドカラージャケット、さらにタートルネックのニットをレイヤードするという大胆なスタイリングだが、全体を濃いめのグレーで統一することで違和感なく仕上がっている。 首元にポイントが集まるレイヤードが、スタイリングに奥行きをもたらしている点にも注目したい。
【ここがポイント!】「素材と色を絶妙にズラすことで、渋滞しがちな首回りも自然と馴染みます」(井上さん)
「ジャケットとスタンドカラーだけではスポーティな雰囲気が強くなりますが、カシミアニットのタートルネックをさらに挿し込むことで表情が締まり、上品さと首元に立体感が生まれます」と井上さん。 また、各アイテムの色味と素材感を微妙にずらしてグラデーションをつけることで、首元の重ね着も自然な仕上がりに。 「同系色でまとめながら、内側に向かうにつれて素材のタッチをなめらかにすることで、アウター×アウターの重ね着によるゴワつき感が軽減されます。また、首回りの立体感がこのコーディネートの最大のポイント。防寒性と保温性を保ちながら、アクセントとしても機能し、スタイリッシュな格上げ効果を演出してくれます」(井上さん) 初級・中級・上級と3つのレベルに分けて重ね着コーディネートを紹介したが、多くの読者が「意外と簡単かも」と感じたのではないだろうか。 大人世代のファッションは“やりすぎず、日常に馴染む普通さ”が肝心。一見、難しそうな重ね着も“色・素材・サイジング”さえ意識すれば、決して構える必要はないのだ。
<取材・文/TOMMY スタイリング/井上裕介 写真/田中利幸 取材協力/UNIQLO>