今季優勝者がすでに5人 渋野日向子、原英莉花ら‘98年度生まれの「黄金世代」が強い理由
「アース・モンダミンカップ」が20日に開幕した。2年前の女王、木村彩子(28)が勝つのか、新たなヒロインが誕生するのか。初日首位に立ったのは19 98年度生まれの高橋彩華(25)。今季、すでに4人の優勝者を出している’98年度生まれの“黄金世代”のひとりで、今大会もこの世代に注目が集まりそうだ。 原英莉花、小祝さくら……アース・モンダミンカップに出場中の「黄金世代」の面々 3月の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2024」で臼井麗香(25)が初優勝。同じ3月のヤマハレディースで小祝さくら(26)が優勝した。翌4月の「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」では5度の挑戦でプロテストを突破した天本ハルカ(25)が同世代15人目の勝者となった。 5月になると、新垣比菜(25)が’18年の「サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント」以来、6年ぶりのツアー2勝目で涙の復活優勝。翌週の「宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメント」では大里桃子(25)が3年ぶりの3勝目を飾った。この世代の強さの秘密はジュニア時代に遡る。大里がこう明かす。 「元々、みなみちゃん(勝みなみ)とか奈紗ちゃん(畑岡奈紗)、比菜ちゃん(新垣比菜)の3人がめちゃくちゃ強くて活躍してたので、みんな、そこを目指してやっていた」 ’14年、高校1年生のときアマチュアで出場しJLPGAツアー「KKT杯バンテリンレディスオープン」で優勝したのは勝みなみ。15歳293日というツアー史上最年少優勝(当時)の記録を樹立した。 「うち(私)は目の前で見ているから。(地元)熊本の試合でボランティアしよって。目の前で優勝して『スゲー、なんだこれ』って。あれ(体験)はデカい」と同世代のアマチュア優勝は大里にとっての発奮材料だった。 昨年6月に第1子を出産し、今年4月にツアー復帰したツアー1勝の淺井咲希(26)も当時をこう振り返る。 「黄金世代のチーム感が出来上がっていて、他の学年には負けたくないというのがあった。ほんま強い子がいっぱいおったから、強い子と仲良くなって一緒に練習して、また強くなって…その連鎖があった」 そんな連鎖はゴルフクラブにも出てくるという。 「やっぱ、同じメーカーのクラブ使ってる選手が多くて、メーカーが一緒やったら、このモデル良かったとか、このシャフト入れたら良かったとか結構みんなと情報交換した。みなみ(勝みなみ)とか、さく(小祝さくら)、 比菜ちゃん(新垣比菜)も元々そうやった。で、奈紗ちゃん(畑岡奈紗)もおるし」