義両親が会うたび「子どもの小遣い」を1万円くれます。「子どもはお金がかかるでしょう」と言ってくれますが、高齢なので申し訳ないです…
近くに住む義両親と会う頻度が多い人もいるかもしれません。中には義両親と会うたびに「子どもはお金がかかるでしょう」とお小遣いを1万円手渡されることに、申し訳なさを感じる人もいるでしょう。 今回は高齢者世帯で生活にゆとりがあると感じている割合がどのくらいなのかを調査しました。また、お小遣いを手渡されたときの対処法も紹介しています。 ▼子ども名義の口座に「月3万円」ずつ入金してるけど、将来口座を渡すときに「贈与税」はかかるの? 非課税にすることは可能?
高齢者世帯のうちゆとりがあると感じている割合はどのくらい?
厚生労働省が実施した「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況」によると、調査日現在での暮らしの状況を総合的にみてどう感じているかの意識について「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と感じている高齢者世帯の割合は全体の6.6%です。「普通」と感じている割合も含めると51.7%となります。 また、「普通」「ややゆとりがある」「大変ゆとりがある」と回答した人の割合を2019年(令和元年)と比べると、3.4%増加しています。3年間で、高齢者世帯の生活や経済状況は若干ではありますが改善に向かっていると考えられるでしょう。 なお、全世帯と高齢者世帯の割合を比較した場合、生活にゆとりがあると感じている割合は両者とも6.6%と同じ結果です。「普通」と感じている割合については全世帯が42.1%に対し、高齢者世帯が45.1%となっています。
高齢者世帯が生活にゆとりがあると感じる理由とは?
同調査には、貯蓄額について表1の内容が掲載されていました。 表1
※厚生労働省「2022(令和4)年国民生活基礎調査の概況」を基に筆者作成 表1の通り、1500万円以上の貯蓄割合は、高齢者世帯以外の世帯に比べて高齢者世帯の方が高くなっています。また、1世帯当たりの平均貯蓄額は、高齢者世帯以外の世帯が1248万4000円であるのに対し、高齢者世帯は1603万9000円となっています。 そのため、高齢者世帯が生活にゆとりがあると感じる理由のひとつとして、貯蓄割合の多さが考えられるでしょう。もちろん、ライフスタイルや現金以外の資産保有状況など、それ以外の要因が関係する可能性もあります。