【高校ラグビー】東海大大阪仰星が7度目V王手 SO吉田「一番負けられない相手」との死闘制す
◇全国高校ラグビー大会準決勝 東海大大阪仰星29―26常翔学園(2025年1月5日 花園ラグビー場) 準決勝が行われ、東海大大阪仰星(大阪第2)は常翔学園(大阪第3)を29―26で振り切り、3大会ぶり7度目の優勝に王手をかけた。高校日本代表候補で秋田県男鹿市出身のSO吉田琉生(るい、3年)が後半に1トライを挙げるなどアタックをけん引。大阪でしのぎを削る、宿命のライバルとの激闘を制した。連覇を狙う桐蔭学園(神奈川)は国学院栃木に25―14で逆転勝ち。あす7日に決勝が行われる。 死闘を制した。東海大大阪仰星は後半20分にリードを17点差まで広げたが、同28分はハイタックルで、同31分は反則の繰り返しで2人がシンビン(一時退場)に。13人での戦いを強いられ、常翔学園に2トライを許して3点差まで迫られた。息詰まる激戦。その後も攻め込まれたが、相手の強みとするスクラムで反則を誘発した。ライバル校を振り切り、湯浅大智監督(43)は「感動しました!」と選手を称えた。 アタックをけん引したのが「一番負けられない相手」と燃えていた共同主将のSO吉田だ。10―5の後半4分。相手が蹴った地点に戻ってのラインアウトで、吉田は動きを止めた防御の隙を見逃さなかった。すぐに投入するようFB斉藤に促し、一気にランで仕掛けてトライ。終盤猛追されただけに、貴重なプレーになった。同17分にはキックパスでWTB隅田のトライを演出するなど躍動した。 秋田県男鹿市出身。中学3年時に東海大大阪仰星の合宿に参加し、ボールを動かし続けるスタイルに魅了された。「周りを生かすプレーが凄く苦手だったけど、仰星ならそれを克服して、一番の強みにできると思った」。現部員で唯一の東北出身。秋田とは比べものにならない暑さに当初は戸惑ったが、必死に耐えた。CTBやWTB、FBなどのポジションも経験してプレーの幅を広げ、1年時から花園を経験。過去2大会は8強止まりだが、最終学年で決勝への道を切り開いた。 ただ、ここで満足はしていない。今季、クラブとして掲げてきた目標が「全国優勝」と「染める」こと。「やっと最後の舞台に立てる。日本一を掲げてきたので、最後、会場全体を染められたら」。3大会ぶり7度目となる優勝を懸けた相手は、前回大会の準々決勝で敗れた桐蔭学園。ピッチに立つ選手だけでなく、部員124人の力を結集して歓喜の瞬間を迎える。 (西海 康平) ◇吉田 琉生(よしだ・るい)2006年(平18)6月5日生まれ、秋田県男鹿市出身の18歳。小学生の頃に脇本おいばなRSでラグビーを始め、男鹿東中を経て東海大大阪仰星に進学。1年時から花園を経験し、FL青野とともに共同主将を務める。50メートル走6秒1。1メートル76、86キロ。SO。 ≪浜田が2トライでけん引≫ ○…前半6分の先制と同22分にラインアウトからモールを押し込んで2トライを挙げた高校日本代表候補のHO浜田は「最後ヒヤヒヤでした」と振り返った。常翔学園が追い上げを見せる試合終盤にハイタックルと反則の繰り返しによるシンビンで2人が一時退場に。数的不利な状況にも「インプレーできる13人全員の気持ちで勝ちました」と胸を張った。