自民党新総裁に石破氏 県内党員・党友投票は高市氏が最多【長野】
新たな自民党総裁は5度目の挑戦となった石破茂氏に決まりました。一方、県内の党員投票では高市早苗氏が最も多い支持を集めました。 「よって石破茂くんをもって当選者と決しました」 ■自民党・石破茂 新総裁 「自由闊達な議論ができる自由民主党。公平公正な自由民主党。謙虚な自由民主党。 もう一度その時に戻りたいと思います」 過去最多9人の候補者が争った自民党総裁選。1回目の投票では過半数を獲得した候補者がいませんでした。決選投票に進んだのは2人。 1位の高市早苗氏と2位の石破茂氏です。 決選投票では、215票を集めた石破氏が、21票差で新総裁の座をつかみました。 ■自民党・石破茂 新総裁 「この日本国を、もう一度みなが笑顔で暮らせる安心安全な国にするため、石破茂 全身全霊を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします」 一方、県内の党員票の行方はー。 県内では党員・党友1万114人が投票して投票率は70.52%でした。 開票の結果、上位4人は高市早苗氏・3289票、石破茂氏・2788票、小泉進次郎氏・1325票、林芳正氏1162票でした。 決選投票では、各都道府県分が1票となります。 県の票は最多得票だった高市氏に入りました。 ■自民県連・西沢正隆 幹事長 「(石破氏は)東京の一極集中について、非常に危惧をしている一人だと感じている。ぜひ、地方の声を吸い上げて、党運営を総理となり、日本の運営をしていただければ」 一方、県内選出の国会議員は、『誰』に、投票したのでしょうか。 1区の若林健太衆議院議員は、1回目、決選投票ともに高市氏に。 3区の井出庸生衆議院議員は、1回目は上川氏に投票しましたが、決選投票は、誰に投票したか明言しませんでした。 4区の後藤茂之衆議院議員は、1回目は林氏に投票し、決選投票では石破氏に投票したことを明らかにしています。 5区の宮下一郎衆議院議員は、1回目、決選投票ともに高市氏に投票しました。 比例選出の務台俊介衆議院議員は、1回目は、小林氏に投票したものの2回目は誰に投票したか明らかにしませんでした。 自民党の「新たなかじ取り役」となった石破氏。市民はどのように捉えたのでしょうか。 長野駅前で聞きました。 ■看護師・30代女性 「あ!そうなんですか!高市さんだと思っていたので、ちょっとびっくりしました」 ■会社員・60代男性 「個人的には高市さんの方が良かったんですけど、日本の国益を守ってくれれば、石破氏でも構わない」 ■会社員・30代男性 「結果に関しては『そうなったんだ』という受け止め方をした、個人的にどちらがという考えはなかった」 ■学生・10代女性 「(総裁選は)自分が投票するわけではないから、あまり関心がない」 ■旅行業・40代男性 「『やっぱりな』という感じ、高市さんが1位だったのが意外だった。自民党を支持しているわけではないが、石破氏が一番無難ではないかと思っていた」 一方、立憲民主党県連の杉尾秀哉代表は… ■立憲民主党県連代表・杉尾秀哉 参議院議員 「一回目の投票の結果を見たときは、高市さんかなと思いましたけど、高市さんにいろいろ言われることがあったので、国民の人気が高くて次の選挙で勝てそうだと、議員票がなだれうったのかな。根本的な今の自民党型の政治からの転換を、これを訴えて選挙を戦って勝ちたい。今度出す公認候補は全員、小選挙区での当選を目指します」 石破氏は、来月1日に召集される臨時国会の冒頭で行われる首班指名選挙を経て、総理大臣に就任する見通しです。