【売り手市場】高校生が対象の合同企業説明会 建設業のブースがずらり「新入社員が入ってこない」人材確保に懸命 福岡
FBS福岡放送
4日、福岡市で高校生が対象の合同企業説明会が開かれました。来年春に卒業する高校生の求人倍率が過去最高となる売り手市場の中、企業側にとって人材の確保は大きな課題となっています。
■建設設備会社代表 「女性も現場にも出ているので、工場で働くことができます。シャワーもついています。」 4日、福岡市で開かれた高校生が対象の合同企業説明会には、県内外から30社以上が参加しました。来年春に卒業する高校3年生の就職活動は、9月に企業の選考がスタートしたばかりですが、早くも多くの1・2年生の姿が見られました。 ■高校2年生 「就職するか大学進学するかまだ分かりませんが、話を聞こうと来ました。」
一方で今年度、高校生の求人倍率は7月末時点で全国で3.7倍と過去最高となっていて、企業にとっては若い人材の獲得が難しくなっています。 ■竹原侑 記者 「会場を見渡すといろいろな業種がありますが、こちらは建設業、こちらも建設業、さらにこちらも建設業です。」 目立ったのは建設業のブースです。建設業では従業員の離職や、なり手不足が深刻です。今年度の上半期は人手不足で倒産した企業のうち、建設業が全体の3割以上を占めています。
若い人材を確保するため力を入れているのが「仕事体験」です。福岡県宇美町に本社を置く建設会社のブースでは、実際に金属部品の加工などを体験していました。 ■建設設備会社代表 「もう職人です。」 ■高校生 「やったー!」 ■高校1年生 「鉄は硬いイメージがありますが、さくっと切れたのが印象的でした。思ったより環境が整っていると分かったので、視野が広がりました。」 ■内田鈑金・中村弘志 代表 「建築設備業には新入社員がなかなか入ってこない状況。若い時から仕事を覚えてもらって長く働いてもらい、会社を担ってもらうことを第一に考えて、高校生から求人を出しています。」 人手不足、売り手市場の中でいかに若い人材を確保するか、企業側も懸命のアプローチを続けています。