注目したのは子ども向けミニバイクと最新の安全装備! レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
子ども向けバイクにも多数で会えるのはヨーロッパならでは
皆様こんにちは。レーシングライダーの大久保光です。 今回で、EICMA記事は最終回。皆様に新しい発見や面白そうなバイク、また今後の安全面での進化など、私個人の目線でご紹介できればと思います。 【画像】レーシングライダーの大久保光選手が訪れたEICMAで気になったバイクを画像で見る(11枚) まずはフランスに拠点を置くミニモトメーカー、YCFについてご紹介したいと思います。 このYCFというメーカーですがミニモト系のマシンでしたらほぼ全てのカテゴリのマシンを製作・販売しており、ミニモタード、オリジナルMiniGPマシン、ミニダートトラックマシン、そしてミニモトクロスなど思い浮かぶバイクカテゴリはほぼラインナップされています。 エンジンは中華系の横型エンジンとなっていますが、ボディやフレーム等はオリジナル設計のものが多く、特徴的な形をしている点が魅力です。
特にオリジナルのMiniGP車両は、大人のライダーを意識したサイズ感となっており、MiniGPで有名なオバーレのマシンよりもひと回り大きいサイズ感。 エンジンは前述した中華系のものが使用されていますが、ゆったりとしたライディングポジションとなっており、体格の大きめなライダーでもミニバイクでのレースを楽しめるような1台です。 排気量も110cc、150cc、そして190ccとライダーの好みで選べるラインナップで、初心者でもサーキット走行を楽しめると思います。 さらにこちらのメーカーは、なんと日本で代理店を行っているお店があるので、気になる方は一度ご連絡してみてはいかがでしょうか。日本で代理店を行っているお店は、KURE35茂原ベースというお店です。
続いてはミニモト電動バイクで、こちらはサイズ的に子ども向けのものとなっていますが、近年の音量に対する対策として最適な1台。日本ではなかなか難しい環境ではありますが、ヨーロッパでは空き地などでキッズライダーが両親の監視のもとバイクを走らせている光景をよく見かけます。 しかし、通常のミニモトですと音量や保管の際に部屋の中がガソリン臭くなったりと、様々な問題が発生する場合がありますが、そこでおススメなのが電動バイク。 バッテリーの力で走るこのマシンはバッテリーを充電するだけで、ある程度の時間を走ることができ、ガソリンを必要とすることがないので、もちろんガソリン臭いなどもありません。さらに、音量もとても静かという特徴を持っています。 本格的なコースを走る際はサイズとパワーに不足感があると思いますが、バイクの乗り始めたキッズライダーが空き地で少し走る程度なら、まさにうってつけの1台です。 私が現在住んでいるモルドバも、比較的ヨーロッパに近い文化を持っているので、将来的に子どもができてバイクに乗せる機会があれば、まずはこの電動バイクに乗せるもの良いかもしれないと考えたりしています。