注目したのは子ども向けミニバイクと最新の安全装備! レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
最新の安全装備もチェックできるEICMA
最後はライダーに対するプロテクションに関することを、お話ししたいと思います。 近年、世界選手権ではエアバックの装着が義務付けられており、ヨーロッパの各国内選手権でも同様の動きを見せています。また、日本ではサーキットにもよりますが、年齢などの区分でスポーツ走行でもエアバッグが義務付けられているところも出てきています。 というように、近年では安全面を考えてエアバックが普及し始めていますが、そのエアバックの大手メーカーであるin &motionをご紹介したいと思います。 このエアバックメーカーはフランスにあるメーカーで、主にGPSで作動するエアバックを開発・販売しています。
大きく分けてエアバックのタイプは2つあり、ひとつはレーシングスーツやツーリングウエアの中に着るベストタイプのもの。 そしてもう一つはレーシング専用に開発され、レーシングスーツに取り付けるタイプです。 このin &motionはixonやRSTをはじめ様々なレーシングスーツメーカーと協力し、日本ではヒョードーとコラボレーションしたエアバックもラインナップしています。 こちらのシステムとしてはGPSと内蔵されているセンサーで転倒の情報をキャッチし、瞬時にエアバックが膨らむ仕組み。GPS機能は基本的に年間でサブスクを購入するタイプとなっており、ガスも1回膨らむと交換しなければなりません。 素人の方でも簡単にガスボンベは交換できるようになっていて、エアバックがより身近なものになった感覚が印象的でした。
オートバイでの交通事故やレーシングアクシデントでの怪我での重大なダメージを軽減する可能性を高められる安全装備として有効なエアバッグ。 他メーカーであはりますが、私が普段レースで使っているレーシングスーツにも、もちろん内蔵されており、転んだ際に膨らみますが、エアバックが搭載されていないスーツに比べて、体のダメージが軽減されている感覚があります。 いかがでしたでしょうか? 今年のEICMAも気になるバイクやメーカーがたくさんありました。日本からでは少し遠く離れた国でのイベントとなっていますが、バイク好きなら一度は訪れるべきイベントだと思います。 もちろん私は来年も行く予定となっていますが、皆様も是非、足を運んでみてはいかがでしょうか? それでは!また次の機会にお会いしましょう。
大久保光