<日本一へ・市和歌山>選手紹介/2 /和歌山
◇打撃陣も力見せたい 川島碧生(あいき)選手(2年) 中学時代は二塁手や遊撃手だったが、高校から一塁手に挑戦した。低めの送球などは足を伸ばして捕球することが求められる。元々体が硬かったため、柔軟性を高めようと風呂上がりのストレッチを日課にしている。 打撃は昨年の近畿地区大会で3試合ノーヒットと悔しい思いをした。大会後は午前5時20分の始発電車に乗って、約40分かけて誰よりも早くグラウンドに顔を出し、ティーバッティングに取り組んだ。放課後の全体練習後も最後まで残ってバットを振った。 「投手陣は力がある。自分たちが打てば日本一を目指せる」。握るバットに力を込める。 ◇本塁打で勝利に貢献 田中省吾選手(2年) 173センチ、78キロ。大柄ではないが、パワーが自慢だ。新人戦準決勝の智弁和歌山戦では、相手を突き放す3点本塁打を放った。県2次予選決勝の和歌山東戦では本塁打、近畿地区大会1回戦の東播磨戦(兵庫2位)でも同点本塁打を放ち、チームの勝利に貢献した。 4番の松川虎生主将(2年)の後ろで5番を務める。松川主将が敬遠されることもあるため、「自分と勝負された時、打てないと後ろにいる意味がない」と話す。 チャンスで打席が回ってくる時は「冷静に打席に入ることを常に意識している」といい、甲子園では「勝負強さを発揮したい」と意気込む。