阪神・小幡、遊撃争い打ち勝つ 小谷野流「壁押し」フォーム模索
〝御前ノック〟でハッスル!! 阪神・佐藤輝明内野手(25)が7日、安芸キャンプ第2クール初日で今キャンプ4度目の特守を行った。杉山健博オーナー(65)が見守る中で軽快に体を動かし、激励を受ける場面もあった。佐藤輝とともに特守に励んだ小幡竜平内野手(24)は、打力アップで遊撃のレギュラー奪取を狙う。 熱い思いを胸にバットを振った。来季こそは定位置奪取-。安芸の地で小幡が燃えている。 「やっぱりレギュラーで出ているメンバーは、『打てない』って言われていてもそれなりに打てる。打撃が一番課題ではあります」 全体での打撃練習では、新任の小谷野打撃チーフコーチから助言を受けた。「トップを作ったときの体幹。『一番力が入るところを探したらいい』といわれました」。打球に力が伝わる体幹の使い方を意識し「壁を押したときが分かりやすい。それを打撃フォームでもできたらいい」とポイントもつかんだ。 今季は6月に左肩甲骨骨折で離脱した木浪の穴を埋める形で50試合に出場。打率・241の成績を残しながら、自身も7月に左太もも裏の肉離れで戦線を離脱した。現状は木浪に次ぐ遊撃手2番手の立ち位置という見方は強い。 ライバルは関西で自主トレ中。藤川監督は「自分でトレーニングができると判断している木浪とこちら(高知)でトレーニングを積んで一つレベルアップを図ろうとしている小幡という風に映るだけ」と、フラットな目線で2人を見ている。高卒7年目となる来季に向けて小幡は力を込めた。 「レギュラー取れるように頑張ります。そういう思いは毎年ある」 定位置奪取のために打力強化に没頭する秋。小幡は力強く成長する。(原田遼太郎)