オレオレ詐欺容疑で組員ら逮捕 別の暴力団から「受け子」管理依頼か
「オレオレ詐欺」の手口で複数のお年寄りから現金をだまし取ったとして、警視庁は、ともに指定暴力団稲川会系の組員の玉川蓮容疑者(23)=住居不詳=と別の男(23)を詐欺と窃盗の疑いで逮捕し、31日発表した。玉川容疑者は、被害者から現金を受け取る「受け子」の管理役とみられ、指定暴力団住吉会系の組員から依頼を受けていたという。 逮捕容疑は昨年5月、ほかの人物と共謀し、東京都東村山市の80代の女性2人に対し、それぞれ息子や孫を装って「会社のお金をなくした。すぐ返さないといけない」「不動産屋から預かった大金入りの袋を弁償する必要がある」などと電話をかけ、キャッシュカードをだまし取ってATMで預金50万円を引き出したり、現金250万円を詐取したりしたというもの。認否は明らかにしていない。 暴力団対策課によると、2人は昨春に摘発した「かけ子グループ」を運営していた住吉会系の組員から、受け子のリクルートや管理をするよう依頼を受けていた。「受け子グループ」の報酬として、被害金の4割を受け取った疑いがあるという。(福冨旅史、三井新)
朝日新聞社