ドリキンが自腹購入したホンダ「シビックタイプR」でチューニング指南! 無限×ヤマハコラボの「パフォーマンスダンパー」は買いです
パフォーマンスダンパーの装着で街乗りの乗り心地を向上させる
いくら完成度が高いFL5型シビックタイプRとはいえ、ドリキンにとっては満足できない部分が多い。そこで、自分のシビックタイプRでこれからさまざまなチューニングを施し、オーナーに参考にしてもらいたいという思いで始めたのがこの企画だ。 第1回目は、無限がヤマハとコラボレーションして開発した「パフォーマンスダンパー」。フルノーマル車両と、パフォーマンスダンパーのみを装着した車両の乗り比べを行った。その結果次第でドリキンも装着するかどうかを決めるという。 パフォーマンスダンパーは前後に装着し、フロントはバルクヘッドの下コアサポートの下側に装着。エンジンルームをのぞくと遮熱材が巻いてあるパフォーマンスダンパーが見えた。一方リアは、バンパービームの付け根に橋渡しをするような形で装着しているのでのぞき込んでも見えない。 無限でFL5型シビックタイプRの商品開発を担当している中出駿貴さんは、パフォーマンスダンパーは一般公道を走行しているときに、ユーザーに提案できることとして商品開発したと話す。ドリキンの「+Rモードはサーキットでも路面を跳ねてしまうけれど、無限はどう考えているのか?」という質問に対して、突き上げ感の絶対量は変えられないが、初期の入力の段階で角を丸くした感じになっていると答えていた。 またヤマハの渡邉大喜さんは、乗り心地でたとえると荒れた路面では乗員の身体が左右に振られる。その揺れを抑えることで目線が安定し、正しい操作で運転しやすくなると説明してくれた。この話を聞いても疑心暗鬼なドリキン。早速、袖ヶ浦フォレストレースウェイでテストを行った。
路面からの入力がマイルドになり安定感が増す
当日は雨上がりのため、路面のところどころにウエットパッチがあるハーフウエットのコンディション。とくに2、3コーナーは路面が濡れていて、フロントが急激に外側に逃げる(Gが抜ける)という状況だった。 パフォーマンスダンパーなしの愛車からドライブ。ウォーミングアップ後の1周目で1分16秒9を記録。滑りやすい路面ゆえ、電子制御の介入が強く、+Rモードのほうが操縦しやすいというコメント。 続いては、パフォーマンスダンパーのみを装着した無限のクルマをドライブ。 「上下方向の跳ねは変わらないけれども、微振動の収束が早くなっている。ノーマルだとブレーキングしてカーブで旋回する動作に入ると小刻みに跳ねるけれど、パフォーマンスダンパー装着車はそこが抑えられていてとてもマイルドになっている。きっと一般道で走行すると乗り心地はかなり変わる」 と高評価だ。 筆者はヘアピンコーナーの入口で撮影をしていたのだが、同じシャッタースピードで撮影していても、ノーマル車はコーナーの進入時に横方向に微小な揺れがあるようで写真がシャキッとしない。しかしパフォーマンスダンパー装着車はコーナーの進入時からブレが少なく写真がシャキッと写る枚数が多かった。 また現役GTドライバーの野尻智紀さんがドライブした際には、余計なノイズやインフォメーションが軽減されて、タイヤからのインフォメーションが非常にわかりやすいとのことだった。 無限とヤマハが開発したFL5型シビックタイプR用パフォーマンスダンパーの価格は前後2本で14万3000円(消費税込)+工賃で、ディーラーでの装着が可能だ。乗り心地にこだわりのあるオーナーには効果を実感できるだろうとオススメのアイテムとのこと。試乗後ドリキンも装着することを決めたようだ。
萩原文博(HAGIHARA Fumihiro