青木さやか「初めて少年院で講和をする機会をいただいた。少年たちは目をそらさずわたしの話を集中して聞いてくれた」
お笑いの仕事だけでなく、女優・エッセイストとしても忙しい毎日を送る青木さん。今回は「少年院で初めて講話をする人として」を綴ります。 【写真】少年たちに講話をする私 * * * * * * * ◆初めての少年院での講話 7月のおそろしく暑い日、静岡県静岡市にいた。今年は静岡が全国的にも最も暑い日を記録しているようで、車からおりてコンクリートの上に立つと最早危険を感じる、ジリジリと肌が焼けていくようで、快適にここまで運んでくれた愛車に感謝した。 今日は少年院での講話をさせてもらう。初めての経験だ。 50分間の授業の中で、30分はわたしの話、後半の20分は、子どもたちと犬とのふれあいの時間という構成。 わたしは動物愛護の活動をしているのだが、静岡にあるNPO法人twfの会の動物愛護の仲間が、保護犬を2頭連れてきてくれた。
◆施設では本を読むことがとても多いと聞き 講話の前に、職員さんが施設を案内してくれた。駿府学園という、この施設は日本で一番新しくできた少年院ということで綺麗で明るい。廊下も光が入って、ユースホステルのような雰囲気(わたし個人のユースホステルのイメージだが)。 この施設では子どもたちは自由時間どのようなことをして過ごすのか? と職員さんに質問すると 本を読むことがとても多い とのこと。 スマホが使えず、テレビも個室で見られないからか、本を読む習慣がつくそうなのだ。それはいい!本は人生を教えてくれると思っている。 ならば、わたしの本も置かせていただいていいですか?と中央公論新社から出した『母』を車のトランクに取りに行く。暑い暑すぎる、と言いながら駐車場へ行きトランクを開けて取り出した。トランクの中まで暑くなっているようで、本を手にすると温かく、40度くらいあるのではないかと感じた。 自伝的エッセイ『母』 厳しかった母との確執、同性ゆえの嫌悪感、母の死を前にしてどんな行動を娘はとったのか。わたしの当時の全てが詰まった良本、若者に読んでほしい!(自画自賛)
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