2025年も“一緒に仕事をしたい”“応援したい”と周囲に思われるには ビジネスで「推される人」になるためのコミュ力講座
ここまで読んでみて、「そんな完璧な人はいないのでは?」「自分にはとてもまねできない」と思った人もいるかもしれません。しかし、「推される人」も人間です。失敗をしたり、弱気になったりすることもあるでしょう。 ただし、そういうピンチでも「推される人」は弱みを率直に見せる、いい意味での「隙」があったりします。そこに人間味を感じて、魅力が倍増するということもありそうです。
必ずしもキラキラのセンターでなくてもいい
「推される人」という言葉からは、「この人についていきたい!」と思わせるような、いわゆるデキる上司や先輩をイメージしがちです。テキパキと仕事をこなす姿への憧れや尊敬は、自然と彼ら・彼女らと「一緒に仕事をしたい」という気持ちにさせてくれます。 そこには、ロールモデルとなる「推し」と仕事をすることで、自分も成長できるはずだという期待も込められています。 一方で、いわゆるキラキラした、いつもチームの中心にいる人だけが「推される人」なわけではありません。 丁寧な仕事ぶりでみんなを支えてくれる、いつも笑顔で雰囲気を和ませてくれる。一見、地味に見える縁の下の力持ち的存在に対しても、「その人がいてくれるおかげで仕事がうまくいっている」という感謝の気持ちが、「推し心」になっていくのです。 アイドルグループでもいろいろな個性を持ったメンバーがいることで、グループの魅力が高まっていきます。仕事もチームで行うもの。それぞれの役割を全うしながら、周囲にプラスの影響を与えられる人が、「推される人」となっていくのです。 そう考えると、「推される人」=「センターで活躍する人」とは限りません。どんな人でも周りから「推される人」になる可能性を秘めているのです。
人から推されるには、自分の気持ちを理解することから
どんな人でも「推される人」になることは可能ですが、それにはコミュニケーション力が不可欠です。普段から、人に信頼してもらい好印象を与えるようなコミュニケーションが取れているかどうかが大切になってきます。 そんなコミュニケーション力のベースとなるものに、「相手の気持ちだけでなく、自分の気持ちも理解できていること」が挙げられます。 「自分の気持ちを理解するとは、いったいどういうことなのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。 特に日本人のコミュニケーションの特徴として、とにかく相手の気持ちを尊重するということがあります。そのため、自分の感情を押し殺したり、自分のことを後回しにするのが当たり前になってしまったりするのです。 しかし、相手のことばかりを優先して、自分の気持ちや考えを隠したままでは、お互いを理解する「よいコミュニケーション」とはなりえません。 いつも自分の感情を押し殺していると、そのうち「自分の本心」が自分でもよくわからなくなってしまう、ということも少なくありません。 本来、コミュニケーションとは、自分の考えと相手の考えをお互いに伝え合うことで、よりよい関係性を築くことです。 ですから、自分が「どうしたいのか」をきちんと理解すること。これはコミュニケーションスキルを上げるうえでは、とても大切なポイントなのです。 人から「推される」ようになるには、まずは自分で自分の本心がどうなのかを問いかけることを習慣にしてみてください。そして、どんな本心を持つ自分も認めてあげること。 そうすることで、自分で自分の長所もわかるようになりますし、あとはその長所を伸ばすことを考えていけばいいのです。