「未来のための大きな投資には痛みが伴う」とエディ・ジョーンズHC。ラグビー日本代表・欧州遠征の総括会見
「私たちは世界一のアタッキングチームになりたい。それが、かつての日本代表や、現在の日本代表のラグビーチームの目指すところ。世界最高のアタッキングチームになるために、アタックを改善し続けられると自信を持っている。そうすれば、世界トップ4のチームと互角に戦えるチャンスが生まれる」とキッパリと言った。
さらに、今後も『超速ラグビー』を80分続けるために強化していくのか、と質問されてジョーンズHCは、「私たちは常に早くスタートを切り、力強いフィニッシュをしたい、試合の中盤では、テンポをコントロールし、試合をコントロールできるだけの実力を備えていなければならない」。
「攻撃的なキックゲームができるようになる必要がある。現状では、優れた攻撃的なキックゲームはできないが、今後3年間で発展させて、それは私たちが作り上げる最後の1つになる」。
「そして、試合のテンポを落とさずにボールを奪い返す方法を見つけなければいけない。スタートは素早く、フィニッシュは力強く。中盤ではテンポをコントロールし、9番や10番のキック、ディフェンスではボールへのプレッシャーを強め、ジャッカルを駆使する」と説明した。
大きな課題となったディフェンス面に関しては、「アンストラクチャーの状況で相手にボールを戻してしまうことで、自分たちに多くのプレッシャーをかけてしまっている。私たちが与えたトライのほとんどは、アンストラクチャーからと、モールを中心としたセットピースからだった」。
「つまり、我々のディフェンスが苦手とする明確な分野は2つ。1つはアンストラクチャーのポゼッション周り、もう1つはセットプレーのディフェンス。選手たちはテストマッチでしか経験を積むことができない。今後3年間で、その部分が改善されていくと信じている」と話した。
今年、新しく20人の初キャップ選手が誕生した。新しい選手を積極的に起用したことについて、オーストラリア出身の名将は、「PR(プロップ)為房(慶次朗/クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)は今年、日本代表で10キャップ、クボタでは5キャップ」。