再会の「8番」をチームの中心的存在へ ロアッソ熊本の“心臓部”上村周平選手と背番号の歩み
ロアッソ熊本のMF上村周平(かみむら しゅうへい)選手は、益城町出身の29歳。中盤の底=ボランチのポジションでチームの心臓部として縦横無尽にピッチを駆けます。そんな上村選手の背番号は「8」です。 【写真を見る】再会の「8番」をチームの中心的存在へ ロアッソ熊本の“心臓部”上村周平選手と背番号の歩み 上村周平選手(29)「ユースの時にも付けていたので、ずっと付けたいなと思っていた。いま、付けられてうれしいなと思っています」 中学生でロアッソのJr.ユースに入り、高校年代のユース時代には「8番」を付けてプレーしていた上村選手。2014年にトップチームに昇格して以降、「33番」「38番」を経て、2018年から「8番」になりました。 上村選手「クラブから言われたというよりは、8番が空く…となって『付けさせてください』と、自分から言った」 しかし、すんなりと「8番」に収まることができたわけではありません。 上村選手「他にも8番を付けたい選手がいて、最初、クラブから『2人で話し合ってくれ』と言われたんですよ。その時の選手が誰かは言えないですけど」 ――上村選手からすると”先輩”が8番を希望していた? 上村選手「そうですね。その時はそうでした。なので『さすがに言えないなぁ』と思って」 最終的にはクラブの判断で上村選手が「8番」となり胸を撫で下ろしますが、一方で、思わぬところから「クレーム」が入ったといいます。 上村選手「それまでは38番だったんですよ。その番号は元々、橋本拳人から引き継いで『お前がこれを着ろ』という話の中で38番になったもの」 それまで背負っていた「38番」は、2013年から2014年にかけ、FC東京からの期限付き移籍でロアッソでプレーし、その後、日本代表となった2歳年上の橋本拳人(はしもと けんと)選手から引き継いだものでした。 上村選手「38番から8番に変わった時に、橋本選手に一応、連絡を入れたんですよ。そしたら怒ってました(笑)。『ふざけんな』って言ってました。それぐらい思い入れがあったのかと思って」
今シーズンはキャプテンも務めた上村選手。愛着のある「8番」を、チームを背負う存在に育てるつもりです。 上村選手「チームの中での中心というか、そういう選手が付ける番号になっていけば良いのかなと思う。これまで自分の前に8番を付けてきた選手たちもいますし、自分がそういう選手を振り返った時にすぐにパッと名前が浮かぶので。自分がそういう選手に、8番がそういう番号になっていけばいいなと思います」
熊本放送