マイコプラズマ肺炎が猛威 病院では「早く感染に気付いて、うつさないように」【長崎】
今週は一段と冷え込み、体調を崩す人が周りでも増えています。 県感染症情報センターが21日午後、県内の感染症の発生状況を発表しました。 このうち、発熱や喉の痛みなどの症状が出る「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」の報告数は、今月11日からの1週間で131人と前の週より26人増えました。 定点当たりの報告数は2.98で、特に対馬地区(13.00)と県南地区(10.20)では10を越えていて、警報レベルとなっています。 このほか「手足口病」は1週間の報告数が119人と、前の週より21人減ったものの、6月中旬から22週連続の警報レベルに。 「マイコプラズマ肺炎」は1週間の報告数が前の週と同じ24人となっています。 県内の医療機関の現状を取材しました。 西彼・長与町嬉里郷の「こが内科外科クリニック」では先週ごろから発熱を訴える患者が増えました。 中高生やその保護者などを中心に、週に7、8人程度が発熱外来に訪れています。 こが内科外科クリニック 古賀崇 院長 「2、3週間に発熱してすぐ下がったけど乾いた咳が続く。レントゲンで撮ってみたら肺炎になっていたという人もいる」「流行っている学校もあれば、流行っていない学校もある。流行っている学校では猛威を振るっている」 マイコプラズマ肺炎は2~3週間の潜伏期間のあと、発熱や全身の倦怠感、頭痛、咳などの症状が出ます。 感染経路は患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染が中心です。 県は手洗いやうがいなど、基本的な感染予防対策を呼びかけていますが、古賀院長は感染を防ぐのは簡単ではないと話します。 古賀崇 院長 「(例えば)学校で感染している人がそこにいると防ぐのは難しいと思う」 感染を防ぐのはなかなか難しいとのことで、古賀院長は大切なのは感染した人が早く感染に気付いて「人にうつさないようにする」ことだと話しています。 発熱や乾いた咳が2週間以上続く場合は、受診してほしいとしています。
テレビ長崎