1.5東京ドームで対決するモネと白川

新日本プロレスは12月15日（日本時間16日）、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチのWalter Pyramidで『Strong Style Evolved 2024』を開催した。大会のメインイベントでは、STRONG女子王者メルセデス・モネと挑戦者の葉月（スターダム）が激突し、約20分に及ぶ壮絶なタイトル戦が繰り広げられた。 【動画】白川未奈とメルセデス・モネがリング上で“ダンスバトル”で火花を散らす！ 『Strong Style Evolved 2024』 日時：2024年12月16日 (月) 15:30（PT）開場17:00（PT）開始 会場：アメリカ・Walter Pyramid（カリフォルニア州ロサンゼルス／ロングビーチ） 観衆：2,435人 葉月は11月9日にボストンで行われたSTRONG女子王座挑戦者決定4WAYマッチで勝利し、この一戦への挑戦権を獲得していた。両者の対戦は昨年4月8日の両国国技館でのIWGP女子選手権試合3WAYマッチ以来であり、再び注目を集める一戦となった。 試合序盤から葉月は得意のショルダータックルで先手を取るも、モネの冷静なカウンターが光る。ヘッドシザースで切り返し、すかさずフィニッシュホールドである「ステートメントメーカー」を狙う強気の展開を見せたが、葉月も冷静にロープブレイクで脱出した。 試合終盤、葉月は雪崩式ブレーンバスターからクロスフェースを繰り出し、さらに変型クロスフェースで決めにかかる。しかしモネも驚異的な粘りを発揮し、ロープブレイクでギリギリの場面を凌ぐと、一瞬の隙を突いて反撃に転じた。葉月が赤コーナー最上段からのダイビングセントーンを狙うも、モネはこれを巧みにかわし、最後は必殺技「モネメーカー」で試合を締めくくった。 モネはこの勝利でSTRONG女子王座の防衛に成功し、試合後にはマイクを手に取り、自信に満ちた表情で観客に語りかけた。 「ロングビーチ！ あなたのCEOに声をあげて！ …1月5日の東京ドーム、『WRESTLE DYNASTY』に行きたいわ。問題は誰が私、CEOに挑戦するかということ」と語り、2025年1月5日の東京ドーム大会への参戦を宣言した。 ここで登場したのが、スターダムの白川未奈であった。第1試合に出場した白川はリングに上がり、モネに挑戦を表明した。 「メルセデス～。あなた、色々なものが欲しいのね。でも本当の問題、ミナのことが欲しい？ …みんな、ミナが欲しいのね。でもミナは『WRESTLE DYNASTY』でその王座が欲しいわ」と語り、モネに対して堂々と挑発した。 これに対しモネも応戦し、「わかったわ、ミナ。…来週、その王座をしっかりと防衛するのよ。そして『WRESTLE DYNASTY』に持ってきて、その王座も賭けた対戦にするのよ」と宣言。白川との一騎打ちに向けて意気込みを見せた。 両者は最後にリング上で“ダンスバトル”で火花を散らし、観客の熱狂的な声援の中で対峙。その後、それぞれが持つベルトを高々と掲げ、大会は幕を閉じた。STRONG女子王座を巡る新たな戦いの行方は、来年1月5日の東京ドームで決着を迎える見込みである。 ■試合後バックステージコメント モネ「（※深いため息をついて）今夜の打撃で顔が麻痺しちゃってるわ。でも今日はずっと感情が高ぶっていて、それは今日この会場が、去年負傷をした場所だから。2023年5月、私は負けてこの会場を去る際に歩くこともできず、運び出された上、救急車で病院に搬送される間、頭の中ではずっとこの先のプロレス人生がどうなってしまうのか考えていた。この先でどんなプロレス人生が待ち受けているのか。私はずっと、このSTRONG女子王座を目指してきた。私にとってこの王座の意味は計り知れなくて、これを獲る運命だったはずなのに、獲ることができなかった。その後、4ヵ月歩くことさえできなかった。これまでの夢や希望、自分の気持ちや真意を問い質したり、考え直したりした。何がしたいの？　何を目指してるの？　自分の気持ちの深い部分を見つめ直して、わかったの。幼い頃からの夢だった、世界で最強の女子プロレスラーになりなさいって。そしてその最強になる鍵は日本にあった。マナミ・トヨタやアジャコングなどの女子プロレスラーが、トーキョードームで大暴れする姿を見て育った私にとって、いつかその場所に立ちたいという夢があった。そこから早送りして、今がある。1月5日、トーキョードームに行ける。STRONG女子王者としてのみならず、TBS王者としてその場所に立つの。2025年はもっとゴールド（王座）が欲しいと言った。そして皆、ミナが欲しいなんて言ってるのね。アナタがトーキョードームで私の挑戦を受けてくれること、本当に感謝してるわ。だってアナタ、私の欲しいものを持っているんだもの。アナタはゴールドを持っている。そのRPW統一ブリティッシュ女子王座、私の腰に良く似合いそうなんだもの。ミナ、アナタにはたくさん感謝をしないといけない。なぜならアナタは、私の日本で最初の友達だった。でも、1月5日はアナタを友達とは思わない。私が欲しいものを全て持った対戦相手として、全てを奪う役になるわ。ドームで会いましょうね。お金は全てを変えるのよ」 葉月「（※床に座り込んで）STRONG初挑戦、負けたよ！　負けた。いつもあと一歩のところで届かない、シングルのベルト。ただ、お客さんの声、聞いたでしょ？　次、STRONGのベルトを巻くのは私！　諦めない。STRONGチャンピオンになることも、モネが言っていたスーパースターになることも、そしてお金持ちになることも、私は諦めないよ。アメリカンドリーム、私が必ず掴み取りたいと思います、この手で。そして、シングルもいいけど、私の相方・コグマとのタッグもアメリカでやりたいよねぇ。スターダムだけじゃなく、女子プロ界だけじゃなく、私とコグマ、FWCは世界でナンバー1タッグになるから。これから目を離さないで、ウチに付いてきて。クッソッ！」 白川「日本の皆さんも、アメリカの皆さんも、私がメルセデス・モネと闘うの待ってたんじゃな～い？　ハァ、私もスッゴい闘いたかった。1.5東京ドームで、私がニュージャパンSTRONGのベルトを巻くところを、日本の皆さんの目の前でお見せします。そして、（※肩にかけたRPWのベルトを指差して）このレボプロのベルトも、ニュージャパンも巻いて、またアメリカに戻ってきま～す。ン～マッ！（※と投げキッス）」 ＜写真提供：新日本プロレス