自民総裁選ネット討論会(全文1) 憲法改正への合意形成のあり方は?
自民党総裁選の「候補者ネット討論会」(主催:niconico、協力:Yahoo!ニュース)が16日夜、都内で開かれた。安倍晋三首相(党総裁)と石破茂元幹事長が「憲法改正」「安全保障」「規制改革」「地方創生」の4つのテーマで論戦を戦わせた。 【写真】自民総裁選ネット討論会(全文2) 東アジアの安全保障、経済成長と規制改革 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「【動画】自民総裁選「安倍vs.石破」ネット討論会 憲法や地方創生テーマ」に対応しております。
ネット視聴者の特に関心の高かった4つのテーマについて討論
馬場:ただ今より自民党総裁選候補者ネット討論会、候補者にご登壇いただきます。安倍晋三衆議院議員。石破茂衆議院議員。これより自民党総裁選候補者ネット討論会を始めてまいります。 夏野:はい。こんばんは。夏野剛でございます。 馬場:こんばんは。馬場典子です。本日の自民党総裁選候補者ネット討論会はまずは候補者の皆さまに所信表明をしていただきます。続いてネット視聴者の皆さまの特に関心の高かった4つの質問について討論を交えながらお考えを伺ってまいります。それでは早速始めてまいります。最初はこちらです。所信表明です。今回の総裁選に向けて候補者のお2人の意気込みと自己PRをお伺いします。時間はお1人90秒とさせていただきます。時間が過ぎますと、このような合図の音が鳴ります。その場合、たとえ途中でもお話を止めていただきます。よろしくお願い申し上げます。 夏野:ちょっと失礼な進行で大変申し訳ありません。 馬場:時間に限りがございますので何とぞよろしくお願い申し上げます。 夏野:それでは届出順にまず安倍さんよりお願いいたします。
●両候補による意気込みと自己PR
安倍:はい。6年前、人口が減少していく日本はもう成長なんかできない。いや成長なんかしなくたっていい。民主党政権下、この諦めの壁が日本中に立ちふさがっていました。しかし私たちは決して諦めなかった。三本の矢で調整し、人口が減少していく中でも経済は12.2%成長し、今年の春、高校、大学を卒業した若い皆さんの就職率は過去最高となった。1人の求職者に対して1人分の正規の雇用があるというまっとうな経済を取り戻すことができました。地球儀を俯瞰する外交を進めた結果、保護主義が台頭する中、TPP11、そして日EU・EPAを成立させ、そして日本が世界のルールづくりを主導しました。国際社会の中で日本はその大きな存在感を取り戻すことができた。国難とも呼ぶべき少子高齢化。そして国際社会の荒波に真正面から立ち向かい、希望にあふれる、そして誇りある日本を平成のその先の時代に向けてしっかりとつくり上げていく。私はその先頭に立つ決意であります。どうぞ皆さん、よろしくお願いをいたします。 夏野:時間ぴったり、ありがとうございます。それでは石破さん、お願いいたします。 石破:はい。20年で人口は2000万人減ります。80年で7000万人減ります。ただごとではない、今まで経験したことがないことが起こります。1人1人の所得を上げていかなければなりません。1人1人が豊かになる、そういう社会をつくっていかなければ日本を維持していくことはできない。雇用の8割、経済の7割、ローカル経済といわれています。そういうところを伸ばしていって日本の国の社会を維持したいと思っています。そういうローカル経済は東京にもたくさんあるのです。それが1つ。 2つ目は社会保障の在り方を変えていきます。病気になったらお医者さんにかかれる。体が不自由になったら介護は受けられる。絶対に守っていかなければなりません。同時に、いかにすれば病気にならないか、いかにすれば要介護にならないか。そのために仕組みを変えてまいります。保険の在り方。何かあったら保険ということではない。そういう場合にならないために、いかにして保険を変えるか。社会保障の在り方を全ての人が参加する形で答えを出し、負担もそこで検討してまいります。防災。災害が起こらないためにどうするかと同時に起こったときにどうするか。その対応をきちんとしていかなければなりません。そのための部署をつくる。それが私のやりたいことです。よろしくお願いします。