東電が福島第1「波高計」調査結果を報告(全文2)津波到達時刻の記載に変更はない
今回の結果で考え方が変わることはないのか
共同通信:このマル1の1からマル2のほうに移ったのは、これは誤差なんですか。それとも明確に計画を変えたっていうことですか。 高橋:申し訳ありません。こちらについてはその当時のそういった経緯については確認できませんでした。何か理由があってマル1の1というそもそもの計画に対してマル2に移設したのか、それとも間違いか何か分からないですけども、そういったことでマル2に移設したのかというところについては、申し訳ありません、経緯については確認できませんでした。事実としてマル1の1という計画書を作成して、翌年、すいません、1981年の稟議書によるとマル2に設置してあったというものでございます。 共同通信:分かりました。あとすいません、このさまざまな報告書に対しての影響というのはほぼないというふうなことで理解をしているんですけれども、この津波によって全電源が喪失したというふうな御社の考え方の中で、一方で地震の影響があったのではないかというような、そういう議論もされていると思うんですけども、今回のこの結果を受けて、その御社の考え方が変わるとか、そちらへの影響というのも特にないというふうな理解でいいんでしょうか。 高橋:その理解で結構です。結論として36分台に到達ということ、それ以降の結論についても変わるものではないというものでございます。 共同通信:分かりました、ありがとうございます。 司会:東京会場はほかいかがでしょうか。じゃあお隣の黒い。
他の事故調での議論との矛盾の有無は調べたのか
Bee Media:Bee Mediaの倉澤といいます。今のに関連してなんですが、非常に微妙な時間なんですね、ここ。それから国会事故調、今も質問ありましたけど、国会事故調での議論もやっぱり津波が到達してDGがトリップする前に、すでに圧力容器、あるいは炉の中の変化が起きてるんじゃないかということで国会事故調で指摘されてて、そしてそのあと原子力規制委員会の中でもこれも議論されたんですが、炉内の状況、それからDGがトリップしたのが36分59秒と、そのあとのあれ出てるんですけれども、こういうことを考えて本当に先ほどおっしゃったように国会事故調および政府事故調、民間事故調、それから東電の事故調、それから東電の未解明の報告書と矛盾がないのかどうかということをどこまで調べられたのか、それをちゃんと聞かせてください。それがないと関係ありませんと言われても、本当なの、というふうに私は思いますので、きちんとその時間、秒まで入れて、36分59秒とトリップした時間が入っているわけですから、それをお示しいただいて、今の発言が納得のいくものであるということをお示しいただきたいと思います。 高橋:はい。当社の事故調については、先ほどおっしゃったとおり36分台という、津波到達には影響がないということなんですけども、一方、国会の事故調なんですけども、津波到達が検討されている国会の事故調の計算方法に従って、当社が仮に計算した結果、37分台という到達、そういった表現には記載は変わらないというふうに思っています。 ただ、今後国会事故調の関係者の方に、こういったことについては協力をして、真摯に対応して、しっかりした検討をしていきたいというふうに思っております。