東電が福島第1「波高計」調査結果を報告(全文2)津波到達時刻の記載に変更はない
外部の指摘による発覚をどう受け止めるのか
NHK:NHKの【ハセガワ 01:20:42】と申します。この震災と原発事故から8年がたってという状況で、外部からの指摘がなければ公表されることにならなかったっていうことで、そのことについてどのように受け止めてらっしゃいますか。自分たちで気付くべきところというか、まずそもそもの事故の原因究明にも利用されたものでもあるので、そこ、重大なことだと思うんですけども、そのことについて伺えますか。 高橋:ご質問ありがとうございます。今おっしゃったとおり、今回の誤りというのは新潟県の委員の方から指摘されて初めて気付いた誤りということで、しかもそれが国会事故調ですとか、さまざまな事故調査の中で使用されて議論されているということになっているということで、大変申し訳なく思っております。今後はこういったことが二度とないように、しっかり資料をチェックして提供させていただきたいというふうに思っております。 司会:よろしいでしょうか。ほかいかがでしょう。じゃあそちら、左手。
波高計のような事例は他にもあるのか
共同通信:すいません、共同通信のオジマといいます。今回のこの件に関しては前に使っていた事務本館のほうに入るのが震災当時困難だったということで、ある資料の中で算出されたということなんですけれども、これ波高計についてはこういった経緯があったということなんですが、同様にその当時、事務本館に本当は資料があるのに、なかなかそういったことができなくて、推定の中で出されたみたいなものって、そのほかに膨大にあったりとか、何か今把握されているものであったりするんですか。 高橋:お答えします。おっしゃったとおり、まだ事務本館には普通の状態で入れるような状況には今でもなっておりません。今回の調査でも全面マスクをして、こちらの4ページの表に示しますとおり、40年にさかのぼって調査した結果、全て確認できたわけではないんですけれども、大変環境の悪い中、調査した結果ということです。 それ以外にも資料はあるのかということなんですけれども、資料はまだまだあります。ただ今回の事象を踏まえまして、今回の悪さ加減といいますのは、1次データとして例えば技術検討書とか、そういったものは確認できなくて、それを引用した図面を国会事故調に提出してしまったと。国会事故調といいますか、社外に提供してしまったということですので、そういった2次データがほかに使われているかということを、今回の事象を踏まえまして調査しました。そうしまして、そういったデータはこれ以外はないということが確認されております。 共同通信:それはつまり、水平展開していろんなものを全て調べられたというふうな。 高橋:はい、そうでございます。 共同通信:分かりました。あとすいません、このマル1からマル4のこの座標の話がちょっと分かりづらかったんですけれども、これ、なのでそもそも最初にこのマル2の場所に波高計というのがあって、その後にマル3のほうに移設されたっていうふうな、そういう理解でいいですか。 高橋:そうでございます。マル1の1という設置の計画書を作って、実際にはマル2に設置されました。で、2001年にマル3へ移設されたと。震災前はそこにあったということでございます。