6月の「配当取り」を狙える、注目の日本株「高配当株・増配株5選」を実名公開
「儲ける力」があるか?
(3)増収増益 長期的には、株価は企業価値にリンクしてきます。企業価値とは、一言でいえば稼ぐ力ですね。よって、増収増益、つまり売上も営業利益も成長している企業を選びましょう。加えて、1株あたり利益(EPS)の成長も重要です。儲ける力があるから配当が出せるのです。 (4)5年チャートが右肩上がり、もしくはボックス相場 多くの配当金を出している銘柄であれ、増配している銘柄であれ、株価が下落していては意味がありません。配当があり、株価も上昇する銘柄が理想です。もしくはボックス相場といって、株価が一定のレンジで上下する銘柄なら合格です。 長期チャートが下降線を描く銘柄には近づいてはいけません。長期トレンドは簡単には好転しません。私はこれを5年チャート、もしくは10年チャートで確認します。 (5)配当性向 儲けに対して、配当を出しすぎていないかを確認する必要があります。無理な配当をしていると長続きしません。逆に、配当性向が低いと株主還元が充分ではありません(成長株の場合は仕方がありません)。 これを配当性向(利益に占める配当金の割合)で確認します。配当性向が、概ね30%以上50%以下の銘柄を選んでください。 (6)連続増配年数、増配率、減配の過去がないか 配当は増えることが理想です。連続増配年数(何年連続で増配しているか)は何年か、増配率(前年に対して配当を増やした率)も確認しましょう。逆に、頻繁に減配(配当を減らすこと)していないかを確認してください。 ただし、コロナショックなど特殊要因による減配は目をつぶりましょう。そこでも増配していたら高く評価できます。配当方針について、企業の公式サイトにて「株主還元方針」で確認しましょう。 (7)増資の過去がないか 増資(株式を新しく発行し資金を集めること)すると株価は下がります。株主の利益を損なうような企業には投資しない方がいいでしょう。 (8)自社株買いの推移 企業が自社株買いをすると株価は上がります。自社株買いを頻繁にするということは株主還元に熱心であるといえます。