最高糖度は17・5度 奄美大島・喜界島マンゴー品評会 喜界の川村さん金賞
鹿児島県園芸振興協議会大島支部主催の第9回奄美大島・喜界島マンゴー品評会が24日、奄美市名瀬の県農業開発総合センター大島支場であった。4市町村から前回より8点少ない11点が出品され、喜界町の川村英幸さん(65)が金賞を手にした。 同支部事務局の県大島支庁農政普及課によると、奄美大島と喜界島の2024年産マンゴーの生産戸数は184戸(前年比1戸減)、生産面積は19・9ヘクタール(同0・1ヘクタール減)。今期は春先の気温の乱高下と日照不足の影響で、園地によって着花量にばらつきが生じたことから、生産量は前年実績より約30トン減の64・1トンを見込んでいる。 品評会は昨年、台風6号の接近で中止したため、2年ぶりの開催。今年は開花時期が早く、収穫期が例年より約2週間早い6月中旬から始まったこともあり、7月下旬に前倒しした。 市町村別の出品数は奄美市5点、喜界町4点、龍郷町と大和村各1点。県農業開発総合センター大島支場の松比良邦彦市場長を審査委員長に、審査委員6人が果皮の着色や障害、玉ぞろい、糖度の4項目を審査した。 出品されたマンゴーの平均糖度は15・07度で、最高は17・5度。松比良審査委員長は「近年は糖度が高い数値で安定しており、生産者の技術向上のたまもの。受賞を逃した果実はどれも素晴らしい品質ばかり。今後も高品質なマンゴー栽培を」と講評した。 第7回品評会に続き、2回目の金賞を受賞した川村さんは「春先に乱高下した気温や梅雨明け以降の高温など、難しい気候条件の中で金賞を取ることができ、前回の受賞よりうれしい。これからも金賞に恥じぬよう、いいマンゴーを作り続けたい」と話した。