脳を味方につければ簡単に疲れは軽減する! 【40代、50代・疲れ知らずの体をつくる生活術⑧】
3 言葉選びひとつで心がすーっと軽くなる!
人から何かをしてもらったときなどに、「あ、すみません」と言っていないだろうか? 「『すみません』という言葉はとても便利で、謝罪だけでなく感謝の気持ちを伝えるときにも使えます。その裏には『お手をわずらわせてしまい、すみません』のニュアンスを含みます。しかし、感謝を伝えるときには、『ありがとう』に変えたほうが、その気持ちがストレートに伝わり、相手はうれしい気持ちになるはずです。 また、何かに失敗したときは、『しまった!』と思うのではなく、『やっちゃった!』と、少し開き直ったほうが心への負担が減ります。 失敗したときに大事なのは、自分を責めることではなく、同じ過ちを繰り返さないことです。あまりに落ち込むと、次に失敗したらどうしようという気持ちに押しつぶされてしまうことも。これが逆効果になりストレスや疲労が増えるだけなので、いったん笑い飛ばすくらいのほうがうまくいきます」
4 好きなことリストで脳をリセット
「なんとなく元気が出ない」「毎日やることに飽きてきた」なんていうとき、どうやって気持ちをアゲている? 「おすすめは『好きなことリスト』を作って実践することです。好きなことに没頭すると、脳内でやる気ホルモンであるドーパミンが分泌され、高揚感や活力が湧いてきます。 例えば、お菓子作りをする、好きな歌を歌う、ネイルの手入れをする、編み物をする、好きな動画を見るなど。やっていると夢中になれて、無理なく気軽に実践できるものがベスト。 この『好きなことリスト』は心身症の患者さんにも有効な治療法として、医療現場でも使われています。 また、不規則な生活習慣は、自律神経が乱れてドーパミンの分泌を低下させます。元気が出ないときこそ、規則正しい生活を心がけることも大切です」
5 ため息で逃げるのは幸せではなくストレス!
よく「ため息をつくと幸せが逃げる」と言われているが、実は心や体にはとてもよいことなのだとか。 「人はストレスを感じると、心身が緊張して呼吸が浅くなります。すると血液中の酸素が不足します。ため息は、深い呼吸により酸素不足を解消して、全身に血液を行き渡らせようとする生体反応なのです。 深い呼吸は副交感神経を優位にします。ため息をつくことで、ストレスで交感神経が優位になった状態をリセットしてくれるのです」 無意識にため息が出た場合は、知らないうちにストレスを感じているのかもしれない。