発掘の哺乳類化石、骨7割残る 岐阜、生態解明に期待
岐阜県の瑞浪市化石博物館は11日、市内で約1650万年前の地層から発掘されていた海生哺乳類「パレオパラドキシア」の化石をクリーニングし、専門家が分析した結果、全身の約7割に当たる119点の骨が発見されたと発表した。保存状態が良く、生態の詳細な解明が期待できるとしている。 博物館によると、良好な状態の頭骨を含み、生息時とほぼ同じ状態を保った骨格の発見は、福島県や埼玉県に次いで国内5例目。脚の一部は見つからなかった。 体長2メートル弱で、後ろ足の筋肉が発達していることなどから、基本的に水中で生活していたとみられる。人間で75歳以上に相当する年老いた個体であることも判明した。