【奇祭】「ばかやろう!」天狗に“悪口”で御利益願う「悪態まつり」に密着 のどかな茨城の町に飛び交う罵詈雑言の嵐
2024年12月15日、茨城・笠間市の愛宕神社で「日本三大奇祭」の1つと言われる、「悪態まつり」が行われました。 【写真16枚】「ばかやろう!」天狗に“悪口”で御利益願う奇祭「悪態まつり」に密着 「悪態まつり」とは、白装束に身を包んだ“天狗”がおよそ4kmの山道を歩きながら、16カ所の祠にお供え物をして回る行事です。
「めざまし8」は祭りの裏側を取材
午後1時過ぎ、白装束の“天狗”が登場するや否や、参拝客からの“悪口”が始まります。 子供たち「ばかやろう!早くしろよ、ばかやろう!」 女性「ボーナス出ないぞ、どうしよう。ばかやろう!」 男性「そうだ、そうだ!」 恐竜「103万の壁早くやれよ、ばかやろう!」 一説によると、地元の領主が住民の不満を悪態の中から探ろうとしたことが、由来とされるこのまつり。 どんな悪態をついても“天狗”は言い返すことはおろか、話すことも禁じられており、罪に問われなかったということから、参拝客は天狗に向かって、ここぞとばかりに「悪口」を浴びせるのです。 地元の女性たち: 「給料上げろ!!」 ――後ろに(どなたか)いるんですか? 地元の女性: ボスがいるからね。 すると… ――ボス?ですか? ボス: ボスです。 地元の女性: (何も)言ってないよ~。 ボス: 給料上げろとか? 地元の女性たち: あー! ボス: なんとなく分かったよ(笑)。 東京から来た人: 「人に仕事押しつけて退職してんじゃねーよ」 ――不満たまっていますか? 東京から来た人: たまっています、もちろん。 「金だけ持っていくんじゃねえよ。仕事なめんな」 ――なぜ参加したんですか? 埼玉から来た人: 暴言を吐ける良い機会かなと思って。人前で出さない分、ここで、出そうかな。 ――普段は? 埼玉から来た人: おとなしくしています。 「お疲れさまです、ばかやろう!」
天狗としての1日を終えて「天狗のホンネ…」
そして、いよいよ悪態祭りのメインイベント。本格的な天狗の姿となり「餅まき」のスタートです。 女性「早く配れよ、ばかやろう!」 男性「ちゃんと見て投げろよ」 など、最後まで“罵声”が飛び交います。 参拝客の罵声を散々浴び続けた天狗たちに、祭りが終わって話を聞きました。 ――お疲れさまでした。いかがでしたか? 天狗: 来年に向けて不満を晴らして、いい年、迎えてもらえれば、うちらはそれで十分です。 そんな中、チラッと本音も… ――もしかして…メンタルにきましたか? 天狗: 結構(心が)折れる言葉がありましたよ。折れる言葉が。きょう、ちょっとお酒が増えるかもしれない…。 (『めざまし8』2024年12月16日放送より)
めざまし8