清宮、苦い代表デビュー 得られなかった「信頼」―侍ジャパン・プロ野球2024
野球日本代表「侍ジャパン」が連覇を逃した11月の国際大会プレミア12は、清宮幸太郎内野手(25)=日本ハム=にとって苦い国際大会デビューとなった。 【写真】ドミニカ共和国戦の1回、内野安打を放つ日本代表の清宮 決勝までの9試合で出場は4試合にとどまり、15打数3安打。1次リーグの第1、2戦は指名打者(DH)で先発したが、第2戦の韓国戦の第3打席で佐野(DeNA)を代打に送られた。 打撃で勝負するDHで同じ左打者に代えられる屈辱。これでレギュラーから外れ、第3戦以降の出場は消化試合に限られた。清宮は「もちろん悔しかった。何年か前の気持ちを思い出した。2打席で打てないと見られたら代えられてしまう」。 かつては日本ハムでも打撃の内容が悪ければ代打を出されたが、新庄監督の信頼を得た今季は違った。後半戦だけで全15本塁打を放つなど打撃の才能を開花させつつあり、本人には「今だったら2打席目までノー感じ(打てる感じがない)でも、4打席目くらいで打っちゃったりする」との自信もあった。その中で代表の井端監督の起用法には「まだまだ信頼がない」と自覚させられた。 清宮は「見返してやりたい」と雪辱に燃える。監督は大会前から「結果を出したから次も呼ぶ、出さなかったから呼ばない、ということは一切したくないと思っている。次回の国際大会にどう生かすかが大事」と語っており、挽回のチャンスはあるだろう。 2026年春にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控える。「レギュラーシーズンありきだと思う。まずは来年、結果を残すしかない」と清宮。日本ハムでアピールを続け、大舞台に立つつもりだ。