40歳会社員、結婚したら「賃貸」は卒業すべきですか? 妻から「家を買いたい」と言われていますが、共働きで「年収600万円」ではキツイでしょうか?
結婚を機に家を購入しようか悩む人は多いのではないでしょうか。しかし、自身の年収で家を購入しても問題ないのか疑問に感じることもあるでしょう。 本記事では、賃貸と持ち家のメリット・デメリットについてみていき、年収600万円で家を購入しても問題ないかを説明します。購入する際のポイントについても解説するため、これから家を購入予定の人は参考にしてください。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
賃貸・持ち家のメリット・デメリット
まずは、賃貸と持ち家それぞれのメリット・デメリットをみていきましょう。 ■賃貸のメリット・デメリット 賃貸のメリットは大きく次の3つです。 ●手軽に引っ越しができる ●修繕や修理が不要 ●収入に合わせた物件を選べる 賃貸の場合は結婚や出産などのライフイベントが発生した際に、その時のニーズに合った物件に引っ越しすることが可能です。近隣トラブルがあった際にも対応しやすいでしょう。また、賃貸で住む場合は修繕や修理などは原則としてオーナーが行うため、住居者に費用は発生しません。 ほかにも、転職や失業によって収入が大幅に減ってしまった際にも、収入に応じた所に引っ越せます。 一方、賃貸のデメリットは次の2つです。 ●資産にならない ●リフォームができない 賃貸の場合はその家を所有しているわけではないため、数十年と家賃を支払ったとしても自身の資産にはなりません。そのため老後生活に入り、年金収入だけで生活する際にも家賃を払い続けなければならず、家賃が経済的負担になる可能性があります。 また、賃貸で住む場合は自身の好みにリフォームできないケースが多いです。その点、持ち家の場合は好きにリフォームができ、自身の納得の行く空間を作ることが可能です。 ■持ち家のメリット・デメリット 持ち家のメリットは主に次の3つです。 ●最終的に家が資産になる ●ローン完済後は支出が減る ●生命保険の代わりになる 家を購入すると、最終的に資産として残すことができ、その後は家を売ったり、子どもに贈与したりもできます。また、ローン完済後はローン返済がなくなるため、毎月の支出が大幅に軽減できる点もメリットの1つでしょう。 さらに、家を購入する際に多くの人が団体信用生命保険に加入します。この保険に加入することで、ローン契約者の方に万一のことが起きた場合にもその後のローン返済がなくなり、残された家族の経済的負担を軽減できます。 対して、持ち家のデメリットは次のとおりです。 ●手軽に住み替えられない ●修繕費用などの費用が発生する 持ち家の場合は住み替えようと思ってもすぐにはできません。転職や転勤、または近隣トラブルなどで住み替えが必要になったとしても、新しい住居に移る前に現在の家を売却することが一般的です。また、住宅ローンの残債が多い場合、売却できても債務が残ってしまう可能性もあるでしょう。 さらに、持ち家を所有していると、定期的な修繕やメンテナンスが必要です。屋根の修理や外壁塗装など、大規模な修繕が必要になる場合もあり、これらはすべて所有者の負担となるのです。