HDMI 2.2、1月のCES直前に発表へ。さらなる高解像度、高リフレッシュレートをサポート
HDMIフォーラムは、新しいHDMI仕様を年明けに開催される家電見本市CESで発表すると述べた。現在、HDMIの最新バージョンは2017年に発表された2.1で、消費者向けのホームシアター環境には十分な品質の映像や音声の伝送が可能。だがHDMIフォーラムはそろそろ、より高解像度かつ高リフレッシュレートに対応する規格が必要と考えているようだ。 策定から20年以上。アップデートを続けるHDMIの最新動向 イタリアのテクノロジー系ニュースサイトDDAYによると、HDMIフォーラムは新しいHDMI 2.2の仕様を1月にラスベガスで開催されるConsumer Electronics Show(CES)2025で発表すると述べている。この新規格は「新しいHDMIケーブルでサポートされ、幅広く高い解像度と高リフレッシュレートをサポート」するとのことだ。 現在のHDMI 2.1は、DSC(Display Stream Compression)技術により、最大10240×4320px解像度で120Hzの映像伝送をサポートする。さらに可変リフレッシュ レート、自動低遅延モード、eARCなどにも対応しており、ケーブルの伝送帯域幅は48Gbpsだ。これは現在消費者向けに販売されているテレビ製品の最高解像度が8K(7680×4320px)であることを考えても、十分な仕様と言って良いだろう。実際、8Kテレビはまだその性能を最大限に活かすコンテンツが少なく、普及しているとは言えない状況だ。 なお、PCやプロジェクターなど専門機器向けに利用されることが多いDislayport規格の最新バージョンDisplayport 2.1は、UHBR(Ultra High Bit Rate)伝送モードによっていくつかの帯域幅で利用されるが、最高で80Gbpsをサポートしている。AMDはすでにこれに対応したグラフィックカードを発売しており、NVIDIAも1月のCESで最大帯域幅に対応する新しいGPU製品、RTX 50シリーズを発表する予定だ。 なお、HDMIフォーラムによるHDMI 2.2の発表はCES 2025開幕の前日、1月6日に行われるため、NVIDIAのRTX 50シリーズがこちらにも対応しているのかどうかも気になるところだ。 Source: DDAY via: Videocardz
Munenori Taniguchi