史上最速男・チャプマンがレッドソックスと1年16億円で合意 36歳で最速169キロ計測
レッドソックスが史上最速105.8マイル(約170.3キロ)を誇る左腕アロルディス・チャプマン(36)と1年1075万ドル(約16億円)の契約で合意した。大リーグ公式サイトが報じた。 7度のオールスター選出経験を持つチャプマンは、通算335セーブを記録、近年は主にセットアッパーとして起用されている。レッドソックスには、トミー・ジョン手術からの復帰を目指す3度のオールスター、リアム・ヘンドリックスと、新人のジャスティン・スレーテンがクローザー候補として控えており、チャップマンも春のキャンプで起用法が議論される見込み。 レッドソックスは過去2シーズンのクローザーだったケンリー・ジャンセンがFAで退団し、クリス・マーティンも他球団と契約する可能性が高いため、ヘンドリックスを軸にしたブルペンの再編が急務だった。その中でチャプマンは昨季レッドソックスのブルペンに欠けていた「経験豊富な左腕」となる。 速球は24年シーズンでも最速105.1マイル(約169.1キロ)を計測し、平均でも約99マイル(約159.3キロ)。MLBトップクラスの37.1%の奪三振率を誇る。加えて、パワーシンカーやスライダーといったレパートリーも武器にして、24年にはこれらの球種でも空振り率がそれぞれ32%と31%だった。 一方で、キャリアを通じてコントロールの不安定さが課題で、昨季はMLBでもワーストレベルの14.4%の四球率を記録した。今後のチャプマンの役割と活躍が、ブルペン再編の成功を左右する鍵となる。