コーチのセケラック氏と投てきを確認しあう北口榛花

◇パリ五輪・陸上競技（8月1日～11日／フランス・パリ）7日目 パリ五輪・陸上競技の7日目のモーニングセッションに女子やり投予選が行われ、北口榛花（JAL）が1回目に62m58をスロー。一発で予選通過記録の62m00をクリアし、全体7番目で2大会連続の決勝進出を決めた。 【動画】予選1発クリア！北口榛花の投てきをチェック！ インタビューエリアに登場するやいなや、「ちょっと見ていいですか？」「残った？」と北口。同じ組に入ってきた上田百寧（ゼンリン）の様子を気にした。「百寧ちゃんもいるし、チームメイト（ペトラ・シカコヴァ／チェコ）もいるし、もうわけわかんなくなっちゃって」と笑った。 緊張で練習投てきの助走距離を間違えたブダペスト世界選手権と違い、「3日前は全然寝られなかったですが、昨日は爆睡できました」と、良い状態で予選を迎えた。 1投目でのクリアに「もう少し練習したかった」と苦笑い。高反発のサーフェイスということもあり、練習投てきは「いつも通り飛ばなかった」。それでも「足の遅い私は、頑張らなくても速く走れるので好き」と対応してしっかりスロー。「パーフェクトではなくても1回で予選通過できる力があるとホッとしました。自分に疑問を感じていた部分もあったので」と不安を明かしつつ胸をなで下ろした。 一発決勝を除いての2大会連続の決勝進出は、男子ハンマー投の室伏広治以来12年ぶりで、女子では走高跳の佐藤恵（88年ソウル、92年バルセロナ）以来だ。前回は予選で左脇腹を痛めて決勝では力を発揮できず。「今年のベストは絶対に投げたい。出し切って終わりたいです」と静かに燃えていた。 女子やり投決勝は日本時間の8月10日、深夜2時40分に行われる。