仕事="上司の喜ぶようにする"のが正解? 自由な発想をつぶしまくる人が出世する不思議
何があってもこの会社から離れません
という信用というか、安定感がにじみ出ている。 昭和のサラリーマンに求められていた適性を持つ、ゆとり世代ではなかろうか。 どうして、そんなに落ち着いてるの? 彼に聞いてみました。 「ハハハ。僕は、ぽにさんみたいに真っ直ぐじゃないし、何事にも一歩引いているところがあるかもしれません。」 そうなんだ。 ゆとりじゃなくて、さとりか(←余計なお世話)。 じゃあ、緒方さんの言動もイラっとしないんだ。 ハハハと笑った村木君。 「まあ、0ではないですよ。でもね、僕、思うんです。緒方さんって、プロのサラリーマンだって。」 どういうこと? プロのサラリーマン? 「そう、緒方さんは、営業で海外に赴任したり、バックオフィス部署に異動したり、様々な上司の下でいろんな指示を仰いできたんですよ。なので、彼の中で、上層部がどういう対応だと喜んで、どのパターンだと嫌がるかが分かってるんです。」 ふ~~~ん。 「だから、今回も一見、プロジェクトとは矛盾していますが、上層部からはウケが良い仕上がりになるんですよ。きっと。」 それって、何のため? 「プロジェクトのためと…ご自身のため?」 うーーむ。 この出し方をすると上層部が嫌がるとかって、分からないでもない。 私だって、ザ・ジャパンの企業にいるからこそ、ちょっとは忖度してみたりするよ。
上司が喜ぶことをすべきって、私も分かる。でも、今回は違う発想が求められています。 本質が見失われると言いますか、 仕事=上司の喜ぶようにする って、サラリーマンとして間違っていないけど、 プロジェクトを遂行する時に求められているものではない。 現場の声を抽出するアンケートに、管理職だけ回答を求めてどうすんの。 やっぱり、引っかかります。 もういいだろ。 常に上の言葉だけを聞き取るの。 日本も右肩上がりの成長をしていた時期は終わり、今までのやり方を踏襲するのは厳しくなってきてるんじゃないの。って、素人サラリーマンは思っちゃう。 ただ、日本企業は、 緒方さんのような立ち居振る舞いをする方を気に入るのも確か 中途半端にゴーイング・マイ・ウェイだと、ん?あの人ちょっと違うよねって干されかねない。 「プロのサラリーマンって、難しいですね。柳のように、のらりくらりと過ごしていきたいです。」 村木君、若いのに、達観しているわ。 うーむ。 思う所はたーくさんあるけど、管理職のみへのアンケートに方向転換しました。 何かね、正解が正解ではなくて、アレレ?が正解なこと、 結構ある! そして、これが、ストレスにもなる。 素人丸出しの私は、プロのサラリーマンにやられつつも、村木君を見習ってのらりくらりも学びたいものです。 さて、このお話は約2年前のお話。 現在、緒方さんは… 順当に出世街道を登っています この春にポストも上がりました。 やっぱりあれが正解だったのか? プロジェクトは今も何事もなかったように進んでいます。 もう、何が正解かわかりませーん!!!
Profile ・ぽに
関西在住。約50平米のマンションに1歳・年長・小2の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。