加速する“ベビわる”旋風!「ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!」髙石あかりインタビュー
――次のシリーズがあったら、“ちさまひ”として新たに戦ってみたい相手などいますか? 「以前、阪元監督にも同じことを聞かれたことがあって…。そのときは、“クマ”ってお答えしました(笑)。どうやって戦うかは、(アクション監督の)園村さんに考えてもらおうと思います。今まで人と戦ってきて、人の怖さっていうのは感じたので、今度は、動物の怖さをと…。私は戦えないと思うので、伊澤さんとクマが戦っているシーンを見てみたいですね(笑)」 ――クマと戦うまひろ見てみたいです! アクションパートとはほかに、日常の2人の会話シーンもシリーズの大きな魅力の一つです。演じる際に気に掛けていることを教えてください。 「会話シーンは、どれだけ自然に日常会話として落とし込むかというのが難しいです。あるシーンで、1回目に全然セリフが出てこなくて、ノリと勢いになってしまったところが、2回目にがっちりセリフ通り完璧にできたことがあったんです。すると阪元監督から『セリフ通りにやらないでください』と言われてしまって…、『完璧だったのになんで!』って思ったりもしました(笑)。逆にその緩さが大事なのかなと思います。話していて『んー』や『えっと』となったりするじゃないですか。そういうリアルさを監督は求めていて、結局その日常の会話とセリフの間(あいだ)を、目指していくという感じでした。時々、セリフじゃない髙石あかりっぽい、伊澤さんっぽい言葉が出てくるところも、監督はポイントに置いていて、ドラマでもそういう箇所を残すように意識して演じていました」
――アドリブみたいなものもあったりするんですか? 「アドリブはないんですが、監督が台本に付け足していく感じです。でも、あるシーンで監督に『料理をしながら、ぶつぶつ話してほしい』と言われて…。『ぶつぶつ話す』とは…と思いながら、自分で考えて話していました(笑)」 ――面白いですね。阪元監督とも長く作品を作られていると思いますが、どのような関係性ですか? 「阪元監督の言っていることやキャラクターに関すること、脚本に対して、絶対面白いという信頼があります。また、伊澤さんにも言えることなんですが、お互い踏み込みすぎない部分もちゃんとあって、関係が近くなりすぎないからこそ、面白がれることが多いのかなと思います」 ――あらためて、「ベイビーわるきゅーれ」という作品は髙石さんにとって、どのような存在でしょうか? 「『ベイビーわるきゅーれ』は、自分の想像を超えて、どんどん大きくなっていくので、すごくうれしくもあり、自慢できるものです。ただ、なんだか遠くなっていくような寂しさがあるという不思議な感覚も今はあるんです。でも、こういう感覚はめったに味わえることではないと思うので、大切過ぎて自分のだけのものにしておきたいけど、ほんとに多くの人に見てもらいたいとも思っています」