SBINFT、NFTの海外公演チケット化を発表──韓国ミュージカルで実証実験
NFTコンサルティング事業とNFTマーケットプレイス事業を展開するSBINFTは9月13日、ローソンチケットおよびローソントラベルと提携し、NFTを活用した韓国ミュージカルツアーの販売を開始すると発表した。 SBINFTによると、国内で販売・配布されたNFTをチケットや割引券として海外で使用する初の試みだという。 2024年10月25日から27日にかけて実施されるこのツアーは、韓国プサンでのミュージカル『HADESTOWN』の観覧とバックステージツアー、ホテル宿泊をパッケージにしている。価格設定は1泊2日プランが9万円から、2泊3日プランが10万5000円からとなっている。 ツアー参加者には「イベント入場用NFT」と「割引券NFT」の2種類のNFTが配布される。前者は韓国の劇場でチケットとして使用され、後者はツアー後にソウル市内の提携レストランで割引やプレゼントを受けるために使用できる。 SBINFT担当者によると、「イベント入場用NFT」の利用手順は以下の通り。ユーザーはSBINFT Mitsにログインし、「クーポン」メニューから対象NFTをスマートフォン画面に表示させる。劇場入場時にこの画面を提示すると、劇場スタッフが画面上の「このクーポンを使う」ボタンをタップし、デジタル処理が完了する。 これらのNFTはポリゴン(Polygon)チェーン上で発行され、SBINFTの運営するNFTマーケットプレイス「SBINFT Market」で第三者への譲渡が可能となる。同社の発表によれば、二次流通で購入した人も割引やプレゼントを受けられる仕組みが整えられている。 SBINFTは本プロジェクトにおいて、NFTマーケティングプラットフォーム「SBINFT Mits」を使用する。このプラットフォームは、Web3に関する専門知識がなくてもNFTの発行・配布からコミュニティ形成まで、NFTを活用したデジタルマーケティングを可能にするという。 プロジェクトには、ローソンチケット、ローソントラベルに加え、韓国のMETACULTURES株式会社(MCS)も参加している。 MCSは韓国でミュージカルのIPを対象としたブロックチェーン事業を展開しており、今回のツアーでの「もぎり」(チケットの確認・回収)の実行や、提携レストランでの特典提供を担当する。 |文:栃山直樹|画像:リリースから
CoinDesk Japan 編集部