報復行為で喉にパンチ、指揮官はレッド受容も相手に苦言「マイク・タイソンに殴られたかのように…」
シェフィールド・ユナイテッド(イングランド2部)のクリス・ワイルダー監督が、元ボスニア・ヘルツェゴビナ代表DFアネル・アフメドジッチの暴力的行為に言及した。23日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。 【試合ハイライト動画】問題の退場シーンは6分51秒~ コヴェントリー 2-2 シェフィールド・U チャンピオンシップで自動昇格圏内の2位につけるシェフィールド・ユナイテッドは、23日の第16節でコヴェントリーと対戦した。2-1のリードで迎えた44分、アフメドジッチは味方にパスを出すタイミングで背後から相手FWノーマン・バセットの激しいタックルを受けて転倒。 ピッチにうつ伏せとなったアフメドジッチの背中越しにバセットが何か吠えると、頭に血が上ったアフメドジッチが左手でバセットの喉を叩いてやり返す。バセットが顔を押さえてうずくまるなか、両チームが小競り合いとなり、アフメドジッチは暴力的な行いで一発レッドカードによる退場となった。混乱のさなかバセットは舌を出しながらウインクし、イエローカードと引き換えに得た数的有利を喜んだ。 10人となったシェフィールド・ユナイテッドは、MF坂元達裕が途中出場したコヴェントリーに終盤追いつかれ、2-2のドローで決着。ワイルダー監督は試合後、「レッドカードに不満はない。ハーフタイムに審判にそう言った」と判定を受け入れたが、アフメドジッチのレッドカードを誘ったバセットの振る舞いも非紳士的だったと批判した。 「彼は序盤もアネルにちょっかいを出し、レフェリーを騙すために2度もPKを狙った。アネルは“スリーカード・トリック”に引っかかってしまったが、相手の選手はマイク・タイソンに殴られたかのように倒れ、明らかに首の辺りに接触があったにも関わらず、顔を押さえていた」 『BBC』のコメント欄でも、バセットの振る舞いに対しては批判的な意見が目立つ。「オールアクションのゲームを楽しんだ。残念なのは、バセットがサッカーよりも芝居が好きなことだ」や「バセットへ、英国アカデミー賞のノミネートおめでとう」などの皮肉、“マリーシア”に対する制裁が必要だとの意見も挙がった。 「どちらのサポーターでもないが、バセットは私が現代フットボールで嫌いなものの全てを体現している。もし彼のような品格に欠けた人物が私のクラブと契約するようなことがあれば打ちのめされるだろう」 「アネルは反応すべきではなかった。しかし、ファウルを犯し、身体を張って挑発し、過剰反応して相手を退場に追い込んだ選手には、遡及的な制裁を科すべきだ。笑顔とウインクは、それがインチキであることを示していた。審判はハーフタイムに映像を見て、彼を退場させるべきだった」
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