構造改革など新中期経営計画を発表「No.1」の成長路線に期待 「日本プロセス」多様な事業分野のシステム開発強み
【トラトラ株】 慎重な運用を継続 6月18日のニューヨーク株式市場で、AI技術を支える最先端半導体を製造するエヌビディアの時価総額が終値で3兆3352億ドルとなり、マイクロソフトを抜いて世界1位に浮上した。そして、この日のナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数はそれぞれ上昇し、いずれも最高値を更新した。 米国株は非常に強い動きを続けているが、日本株の上値は重い。主因は、賃金の上昇が物価の上昇に追いつかず、個人消費の低迷が続いているためだ。当面の日本株はボックス相場を継続することを前提に、慎重な運用を心がけたい。 まず、No.1(3562)は意欲的な新中期経営計画「Evolution2027」が注目ポイント。新中計では、2025年2月期は構造改革を行う1年間とするため、減益の計画だ。しかし、人的資本投資、M&Aなどさまざまな施策により、26年2月期からは成長路線に転じていく見込みだ。 そして27年2月期の売上高は168億円を計画している。さらに同社は、30年のありたい姿「Vision2030」を明確化した。目標値は、売上高が240億円、営業利益が34億円、親会社株主に帰属する当期純利益は20億円、ROEは25%以上、時価総額は300億円(現在は約75億円)だ。 次に日本プロセス(9651)は、電力、鉄道、自動車、航空宇宙など、多様な事業分野のシステム開発を強みとしている。これが注目ポイント。エネルギー関連分野では、発電所や送配電の制御システムを開発。交通関連分野でも、日本全国の新幹線やJR在来線の運行管理システム、複雑で過密な運行に対応する東京圏輸送管理システムなどを開発している。 また、台湾新幹線など海外高速鉄道のシステム開発にも携わっている。さらに同社は、人工衛星などの画像を用い、複雑な要求に応える画像認識/識別システムの開発に長年携わってきたことで、高度な画像処理技術も保有している。 「エムアップHD」有料会員数が継続的に増加