世界中で選ばれる「テスラ」の凄さって? 現行4車種のお値段と憧れポイントを教えます
【その3 Model S】テスラ初の量産型として誕生したモデル
テスラ初の量産モデルとして誕生したモデルSは(SLA/SLP)は、フラッグシップモデルとなる4ドアセダンタイプの電気自動車。発売当初は後輪駆動モデルのみでしたが、後に前輪にもモーターを追加したAWDが発売され、2017年以降のモデルはすべてAWDとなっています。全長4978mm×全幅1964mm×全高1440mmのボディサイズでありながら、高出力モーターによる圧倒的な加速性能は、大排気量エンジンを搭載したスーパーカーにも勝ります。価格はデュアルモーターAWDが1266万9000円、対して最強グレードのPlaidは1566万9000円! 室内を覗いてみると、上半分がない近未来的なステアリングを採用し、センターコンソールに配置される17インチシネマティックディスプレイは2200×1300の解像度、超高輝度、トゥルーカラーを誇り、素早い応答性を見せます。また、左右に傾けられる機構を備えたことで、どこからでも画面が見やすくなっています。リアトランクは実用性に優れるハッチバック形式で、容量は約750Lもある。 ちなみに今年の6月4日、モデルSの最強グレードPlaidが、ドイツ・ニュルブルクリンク北コースでタイムアタックを行い、7分25秒231のラップタイムを計測した、と発表しました。これは量産EVの最速記録になるとのこと。
【その4 Model X】アメリカンなサイズを体験するのも悪くはない!
現在、テスラ車が販売するEVの最上位モデルがModel Xです。グレードは「デュアルモーターAWD」(1416万9000円)と「Plaid」(1636万9000円)の2つで、価格も最上位モデルにふさわしい設定となっています。補助金はいずれも52万円。特に、リアドアが上に開く“ファルコンウイングドア”となっており、しかも開くときはドアが中折れし、車体との空間が30cmあれば乗り降りできるよう工夫されているのがありがたいですね。 とはいえ、そのサイズは全長5057mm×全高1690mm×全幅(ミラー含まず)2000mmにもなり、まさに“巨大”ともいえるサイズというほかはありません。重量も2.5tに近い重さ。当然、狭い道はもちろん、駐車をはじめとする普段の取り扱いにも苦労するのは間違いないでしょう。米国生まれのEVだけに、どうせならこのアメリカンなサイズを体験するのも悪くはないです。 しかも、Model Xにはテスラ車で唯一6人乗りに加えて7人乗りもラインナップ。つまり、テスラ車でミニバン的な使い方ができるのもModel Xだけなのです。シートをたたむと最大2614Lもの巨大な空間が生まれます。Model Xなら多めの家族や仲間とともに、テスラならではの圧倒的なパフォーマンスが楽しめるわけです。 最上位モデルだけに、そのパフォーマンスも群を抜いています。最上位のPlaidは重量が2470kgとなりますが、発揮するパフォーマンスは最大出力が623kWで馬力換算だとなんと1020PS! 最高速度は262km/hに達し、0→100km/hは2.6秒しかかかりません。また、ベースモデルでも最大出力は503kWで馬力換算すると670PS。0→100km/hは3.9秒という高いパフォーマンスを発揮するのです。 車内に目を移せば、運転席のステアリングには先進的かつ斬新な「ヨーク型」がオプションで選べるほか、世界最大のパノラミックウィンドシールドと最大7人乗りの広々としたキャビンが楽しめます。また、センターディスプレイは2230×1300ドットの高解像度設計の17インチモニターで、これを22個のスピーカーと組み合わせたオーディオシステムがドライブの楽しさを盛り立てます。 テスラの先進性と圧倒的パフォーマンスをすべてにおいて体験したいのなら、Model Xが唯一無二選択となるのは間違いありません。
会田 肇