世界中で選ばれる「テスラ」の凄さって? 現行4車種のお値段と憧れポイントを教えます
【その1 Model 3】テスラ車の魅力を体験するには最適!
現時点(2024年12月時点)でテスラが製造するもっともコンパクトで身近な価格帯となっているEVとなります。とはいえ、国産車のようなコンパクトカーとは一線を画した存在です。なにせボディの全幅(ミラー含まず)は1850mmもあり、この寸法は日産・スカイラインの1820mmを超えます。ただ、それでもテスラ車で唯一、日本の機械式駐車場に入れられるサイズなのはメリット。 しかも、この幅の広さが幸いして、後席には大人3人が楽に座れます。運転席回りは、テスラらしく操作ボタンはほとんどなく、スタートボタンすらありません。エアコンをはじめとする様々な車両設定は15.4インチのディスプレイ上で行い、後席に備えた8インチディスプレイからもエアコンなどの設定が行えます。こうしたUIからも先進性を実感するでしょう。 また、フロントシートはベンチレーテッド機構付きとなっており、これは事前にスマホからエアコンと連動して作動させることが可能。デュアルサブウーファーを含む最大17スピーカーのオーディオシステムやワイヤレス充電が2台分備わっているのも注目です。 Model 3で素晴らしいのはその動力性能です。最大出力は208KW(283PS)で、EVならではのトルク特性により、停止状態から100km/hまで4.4秒(ロングレンジAWD)で到達。高級スポーツカー並みの加速力を発揮します。まさにModel 3は外観からは想像もつかないような走りを身近に味わえるものとなっているのです。 身近な価格とはいえ、「RWD」でも531万3000円となりますが、国の補助金65万円を加味すればユーザーの実質負担額は470万円ほど。これに自賠責などの諸経費を加えても500万円以内に収まります。その意味で、Model 3のRWDは、テスラ車の魅力を体験するエントリーモデルとしては最適な一台となりそうです。
【その2 Model Y】SUVでパフォーマンスの高いEV
Model 3をベースにSUVとしたのがModel Yです。全長4760mm、全幅(ミラー含まず)1925mmとModel 3を上回るボディサイズとなりましたが、その分だけユーティリティ性を高めているのがポイント。シートは2列/5人乗りで、大人が5人乗車してもゆったりとした空間を確保しています。 特にリアシートは折りたためばフラット状態にできるだけでなく、5人乗車時でのラゲッジルームの容積は854L、後席を折りたためば2041Lもの空間が生まれます。加えて、フロントボンネットには117Lの収納スペースが用意され、ラゲッジボードの下にも収納スペースが確保されています。この辺りはまさにEVならではのメリットといえますね。 車内では何といっても、空の景色が見通せるパノラマルーフが広々とした風景をもたらし、ドライブの楽しさを盛り上げてくれます。静粛性も高く、ドライブの快適性が一段と高められています。ただし、ホイールベースが2890mmと長くタイヤも太いため、最小回転半径は6.05mとなってしまいました。狭い路地では取り回しが大変かもしれません。 コクピットはテスラ車共通で物理スイッチは一切なし。あるものといえば法規上必要となるウィンカーレバーや、コラム式のシフトセレクターぐらい。オーディオや空調など、ほとんどの車載機器はセンターにある液晶パネルで設定するか、音声コマンドで操作する仕組みです。こうした先進的なUIがテスラファンを生み出している理由でしょう。 動力性能では、上位グレードの「パフォーマンス」の実力に驚かされます。なにせ158(前)/235(後)kWのシステム出力を発揮しており、これを馬力換算すると535PS! それだけに0→100km/hはわずか3.7秒で到達します。さらに、一充電走行距離も595km(WLTCモード)という長さ。それだけに価格も697万9000円となりますが、それも十分納得できるパフォーマンスといえるでしょう。 ではベースモデルの「RWD」はどうかといえば、リア駆動のみでも220kW(300PS相当)と、これでも十分なパフォーマンス。価格も533万7000円とグッと身近になってきます。SUVでパフォーマンスの高いEVを手軽に欲しい人にはマッチするグレードかもしれません。なお、国の補助金はModel Yすべてが65万円となります。