リップル、チェーンリンク規格を採用──ステーブルコインRLUSDのDeFiにおける有用性向上を目指す
XRP台帳(XRP Ledger)と密接に関連する企業向けブロックチェーンサービスであるリップル(Ripple)は7日、ステーブルコインRLUSDと分散型金融(DeFi)アプリケーションとの統合を改善するため、データプロバイダーであるチェーンリンク(Chainlink)のサービスを利用すると発表した。 イーサリアムブロックチェーン上でこの日に導入されたこの機能により、開発者は取引やレンディングなどの活動のためのDeFiプロトコルに米ドル連動型のステーブルコインRLUSDを組み込むことができるようになる。 リップルは先月、イーサリアムブロックチェーンとXRP台帳上でRLUSDを一般向けに公開した。CoinGeckoのデータによると、現在のRLUSDの時価総額は7200万ドル(約111億6000万円、1ドル155円換算)に上る。 チェーンリンクの規格を採用することで、リップルはDeFi全体でのRLUSD採用を加速させ、安全でコストの安い国際決済に関する魅力を高めることを目指している。DeFiアプリケーションは、ステーブルコインの使用に関連するリスクを管理するために信頼できる価格データを必要とすることが多い。チェーンリンクのインフラはこの溝を埋めるものだ。チェーンリンクによると、このインフラは18兆ドル(約2790兆円)以上の取引価値を促進している。 リップルのステーブルコイン担当上級副社長、ジャック・マクドナルド(Jack McDonald)氏はCoinDeskに対し、「DeFi全体でシームレスな機能性を可能にすることで、分散型金融システム内の幅が広がりつつあるユースケースをサポートする上でRLUSDは有利な立場にある」と述べた。 マクドナルド氏は、「チェーンリンクの価格フィードを統合することで、RLUSDは正確で分散化された価格データをDeFiアプリケーションに提供するために必要になる不可欠なインフラを手に入れる」と説明。「これにより、幅広い金融活動にRLUSDを使用するプロトコルが信頼性と透明性を持って運営できることが確実になる」とコメントした。 |翻訳・編集:林理南|画像:リップルCEO(Suzanne Cordiero/Shutterstock)|原文:Ripple Aims to Boost RLUSD Stablecoin's DeFi Utility with Chainlink Standard
CoinDesk Japan 編集部