外出先での災害に遭った時「和食の席で出てくる紙」が役立つ?普段から持ち歩きたい緊急用アイテム8つ
秋の行楽シーズンが始まり、お出かけの計画を立てている人も多いのではないでしょうか。地震や豪雨など、いつ、どこで遭うか分からない災害には注意が必要です。外出中に災害が発生した場合、家にいるときよりも頼れるものが少ないため、日頃から持ち歩くものに工夫をしましょう。外出先での災害に備え、携帯しておくと役立つアイテムを防災士が紹介します。 〈写真〉普段から持ち歩きたい緊急用アイテム8つ ■外出時に持ち歩きたい防災グッズリスト 以下のグッズは災害時だけでなく、普段の外出先でも役に立つものが多いです。 ■■モバイルバッテリー 災害時、最も重要なものの一つが携帯電話です。家族や職場との安否確認、インターネットでの情報収集などをするため、スマートフォンの電源が切れないようにしましょう。 ■■非常食(携帯食) 食料を買えない状況に備え、非常食を携帯しておきましょう。非常時の空腹感は通常時より大きなストレスになりやすいです。チョコレートやようかんなどはエネルギー補給に役立ちます。非常食は好みの味で軽く、かさばらないものが理想的です。 ■■現金 停電などが起こると、ATMやキャッシュレス決済が利用できない可能性があります。小銭も含めてある程度の現金を持っておきましょう。 ■■携帯トイレ 災害時は公衆トイレが混雑したり、断水で使えなかったりします。持ち運びに便利な手のひらサイズの携帯トイレがおすすめです。ポケットティッシュと併せて持ち運びましょう。携帯トイレは災害時だけでなく、渋滞時にも役立ちます。 ■■エマージェンシーシート エマージェンシーシートは体を覆うことができる大きな薄手のシートです。やむを得ず、屋外で長時間過ごす際、体の保温などに役立ちます。また、携帯トイレを屋外で使う場合の目隠しにも有効です。 ■■懐紙(かいし) 懐紙は和食で敷紙などに使うものです。非常時に限らず、普段から食器がないときのお皿の代わりやメモ帳、ちり紙などとして、多目的に使えます。100円ショップなどで購入できます。 ■■ホイッスル 建物の下敷きになったり、助けが必要な場所にいる場合、ホイッスルを使って自分の位置を知らせられます。声を出し続けると体力を消耗しますが、ホイッスルなら比較的少ない力で長時間使えます。 ■■携帯用救急キット 絆創膏や消毒液、包帯などの救急用品をそろえた小型の救急キットを携帯しておくと、怪我の応急処置などで役立ちます。 ■携行品は自分仕様にカスタマイズしよう これまでにご紹介したアイテムは多くの人に役立つものです。必要なものは人によって異なる場合もあります。例えば、日常的に服薬する人は予備の薬も必要になります。長時間帰宅できないことを想像し、携行品をカスタマイズしましょう。 ライター/Cast 気象予報士、防災士。災害対策のプロとして大手メディアなどで防災関連の記事を執筆。防災グッズの監修も行う。上級救命技能認定者(東京消防庁)・熱中症予防管理者(指導員)・ファイナンシャルプランナー・日商簿記・ヘルスフードカウンセラーの資格も保有。お金や食に関わる防災知識も豊富に持つ。これまでに食べた非常食は150以上。災害から皆さまの「命と暮らし」を守ることが目的。
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