泥縄式インドの大気汚染対策 汚染値はWHO基準の50倍超
ニューデリー、インド、11月19日 (AP) ― 大気汚染が今シーズン最悪のレベルに達したため、ニューデリー当局は11月18日、学校を閉鎖し、工事を中止し、不要トラックの首都への乗り入れを禁止した。 濃く有毒なスモッグが首都を包み込み、大気の質がますます危険な状態になる中で、約3300万人のニューデリー市民は毎朝目を覚ます。 肺の奥深くまで入り込む可能性のある大気中の微小粒子状物質を測定する国の主要な環境機関によれば、この数値はさらに深刻なカテゴリーへと上昇しているという。 市内のいくつかの地域では、上だった。 予報によると、大気の質の悪さは週明けまで続くという。 毎年農業地域で作物残渣が焼却されるため、インド北部の大気汚染は特に冬に上昇する。燃焼と同時に気温が下がるため、煙が空気中に閉じ込められ、その煙が都市部に吹き込まれ、自動車の排気ガスが汚染にさらに拍車をかける。 産業界からの排出物や、発電のための石炭燃焼も汚染に関係しており、ここ数週間は着実に上昇している。 18日から、10年生と12年生を除く全学年の授業はオンラインで行われ、必需品を運ぶ以外のトラックの市内への乗り入れは禁止される。 一部の古いディーゼル車は市内での走行が禁止され、すべての建設活動が停止された。当局はまた、子供や高齢者、慢性疾患や呼吸器系の問題を抱える住民に対して、できるだけ外出を控えるよう呼びかけている。 週末には、首都に隣接するウッタルプラデシュ州の農家が畑を焼き、灰色の煙を放出する。 首都を取り巻く大気の悪化は、住民の怒りをい、多くの市民が頭痛や咳を訴え、街を"黙示録的"とか"ガス室"と表現する人もいる。 毎年100万人以上のインド人が公害関連疾患で死亡していると推定されている。 当局は過去にもスモッグを抑えるために、スプリンクラーやスモッグ防止銃を配備したこともある。 既に地域が汚染されてしまってから、その影響を緩和しようとするのではなく、汚染そのものを大幅に削減する長期的な解決策が必要ではないか。 (日本語翻訳・編集 アフロ)