パイレーツ筒香のイチロー氏以来となる逆転サヨナラ弾を両監督が絶賛…米地元紙は来季契約について「監督は強い印象」と見解
地元紙のピッツバーグ・トリビューンレビュー紙は、早くも筒香とパイレーツの来季の契約問題について報じた。「ヨシ・ツツゴウの9回の3ランがカージナルス戦の勝利を呼ぶ」との見出しを取り、サヨナラ劇を伝える記事の中で、「パイレーツが8月16日に契約するまで、来シーズンに30歳となる筒香はドジャースの3Aチームのオクラホマシティにいてメジャーリーグ復帰へ向けて取り組んでいた。彼は3Aで10本塁打を打ったが、メジャーではドジャースとレイズの38試合で0本塁打だった」と紹介。 「筒香は5本塁打を放ち、パイレーツい残留が決まっている選手の中で、チーム内2位の本塁打をマークしているジェイコブ・スタリングスまでわずか3本差となった。筒香は2010年から日本でプレーして255本塁打を記録している」と説明した上で、こんな試合後のメディアとのやりとりを伝えた。 筒香は「来季も米国に残ることになると信じているか?」と問われると、はっきりとは答えず「それは僕にはわからないですけど、精いっぱい、毎日できることをパイレーツのために行い、ハードにプレーしたいと思っています」とコメントしたという。 記事は「パイレーツ(48勝83敗)はシーズン後に筒香と新しい契約を結ぶかどうかの決断をしなければならない。彼の残り31試合での努力はこの決断をする上で助けとなるだろうが、シェルトン監督は、現時点で強い印象を受けている」との見解を示した。 同紙もシェルトン監督の「彼は日本で本当に優れたシーズンを送ってきた選手。メジャーリーグで苦闘してマイナーリーグに落ちて、努力をして修正を重ねてきた。我々はその恩恵を受けている。これまでのところ彼は素晴らしい仕事をしている」とのコメントを引用。 さらにシェルトン監督は、「6フィート1インチ(約185センチ)、225ポンド(約102キロ)の筒香が、体の芯を通してパワーを生み出している。彼は、両足を打席内で、どっしりと安定させている。そして、体の芯を通して、ものすごい捻り(のパワー)を作り出しているのだ。(日曜日のサヨナラ本塁打には)その捻りが見られた」と、筒香のバッティングを技術的に解説したという。 CBSスポーツは、筒香に敗戦に追い込まれたカージナルス側と筒香の一打に救われたパイレーツ側の両サイドから見た2本の記事を掲載している。 カージナルスの敗戦を伝える記事では、「9回裏にオールスターに出場したクローザーのレイエスがマウンドに上がり、勝利を得る予測値は、この時点で91.9%だった。レイエスは先頭のブライアン・レイノルズに四球を与えたが、続くコリン・モランから三振を奪った。同点にされる可能性があったが、それでも90%ほどの勝利の可能性を持っていた。レイエスはさらにスタリングスを歩かせ打撃好調のヨシ・ツツゴウを迎えた。筒香は初球のスライダーを強力なスイングで捉え、本当に試合を終わらせて見せた」とレポート。
「422フィート(約141メートル)の本塁打は、MLBのどの球場でもフェンスを越えるもので、4-3でパイレーツの勝利とするものだった。パイレーツに獲得されてから放った筒香の9本の安打のうち、5本が本塁打となっている」と続けた。 一方のパイレーツ側から書かれた記事では「パイレーツのヒーローとなった」と筒香を絶賛。 「筒香はこの試合で、4回に犠牲フライを打って、パイレーツがかき集めた得点のすべてを叩き出した。この三塁手(の筒香)は30打席で打率.333、(打撃指標の)OPSは1.424としている」と、その驚異的なデータを評価していた。