【衆院選｜新潟5区】両者に逆風 与野党の一騎打ち【新潟】
27日に投開票を迎える衆議院議員選挙の戦いをシリーズでお伝えします。4回目は【新潟5区】です。 【動画】【衆院選｜新潟5区】両者に逆風 与野党の一騎打ち【新潟】 届け順に、立憲民主党の前職・梅谷守さん、自民党の前職・高鳥修一さんの2人が立候補しています。日本酒の供与と裏金問題で逆風が吹く中、4回目の対決となる2人が舌戦を繰り広げています。 ■立憲・前 梅谷守候補 「(Q.手ごたえはどうですか？)正直わからないし、そういうの考える間もなく必死にやっている。」 選挙戦4日目となる18日、立憲民主党の前職・梅谷守さんは、南魚沼市で支持を訴えました。 ■立憲・前 梅谷守候補 「どうか皆様のお力を、ご期待をおよせ下さい。」 梅谷さんの政策は、子育て・教育予算を倍増させることや、農業者に対する現金給付で所得向上を図ること、他に北陸道と関越道を結ぶ「上沼道」など地元のインフラ整備、雪国のハンデを克服するための法律制定なども訴えます。 ■立憲・前 梅谷守候補 「離党には、離島振興法がある。だから雪国振興法・雪国税制、こういう法律を仲間と共にしたためて、国会に提出して形にしたいと思っている。」 前回、初当選を果たした梅谷さん。今回も選挙区内を隈なく巡る他、集会で社民党や連合新潟の関係者が演説に立つなど、野党系の勢力から支援を受けています。街頭では、これまでの実績をアピールし、政権交代を訴えます。 ■立憲・前 梅谷守候補 「新型コロナ債務減免法案、新型コロナで負った債務を最大2分の1減免できる法案を仲間と共に作成し、既に国会に提出した。政権交代をしたら実現する。」 選挙期間で唯一の日曜日となった20日。上越市で集会を開き、前参議院議員の森裕子さんが応援に駆け付けました。 ■前参院議員 森裕子氏 「勝たなきゃ意味がない、勝たなきゃ意味がないんです。どんなことをしても梅谷守、梅谷守候補を再び国会へと送って下さい。」 梅谷さんは2024年1月、選挙区内の有権者に日本酒を渡したことが発覚。公職選挙法違反の疑いで告発され、党員資格停止の処分を受けました。 ■立憲・前 梅谷守候補 「軽率な行動によって大変なご心配、ご迷惑をおかけしたことをお詫びを申し上げます。本当に申し訳ありません。」 梅谷さんは、日本酒を対価として渡したとしています。新潟5区は、旧新潟6区に魚沼エリアの3つの自治体を加えた選挙区です。前回、旧新潟6区での戦いでは、130票という僅差で梅谷さんが高鳥さんを破りました。勝因は、無党派層が多い大票田、上越市で7000票余り上回ったことです。 新たな区割りでも、上越市の有権者数は選挙区全体の45%ほどを占め、ここでの得票と新たに加わった魚沼エリアの約8万票の行方が大きく影響すると見られています。 自民党の前職・高鳥修一さん。これまで5回の当選を果たしていますが、前回は小選挙区で初めて梅谷さんに敗れ、比例復活となりました。今回の選挙戦では、自民党の県議など地方議員が地盤を回るなど、組織力を生かして戦っています。連立を組む公明党支持層からの得票について、陣営関係者は前回の3割程度から大幅に増えると期待します。 10月20日、上越市で開いた集会にはー ■自民・前 高鳥修一候補 「知事さん、ありがとうございます。」 花角知事が駆けつけました。 ■花角英世知事 「頑張りましょう。お疲れですか？」 ■自民・前 高鳥修一候補 「それは大丈夫です。」 ■花角英世知事 「この新潟県と国を繋ぐ大事な大切なパイプとして、引き続き活躍していただきたい。高鳥先生を再び国政の場に押し上げて頂けますように、私もしっかり応援して参ります。」 高鳥さんの政策は、北陸道と関越道を結ぶ『上沼道』など地元のインフラ整備や地域医療の再編と従事者の報酬アップ、子育て環境を整備し支援を手厚くすること、生産向上のためのスマート農業導入の支援などを掲げ、地方創生のためには積極財政が不可欠だと訴えます。 ■自民・前 高鳥修一候補 「地方を生かすも、ますます寂れされるも、積極財政をやるかやらないか地方にお金を回すか回さないか、ここに掛かっている。高鳥修一、後のない戦い、人生のすべてをかけて、この一戦を戦い抜く決意でございます。」 高鳥さんは、政治資金収支報告書に544万円の不記載があり、党から比例での重複立候補が認められませんでした。この問題で、いわゆる裏金議員と言われることについて反論します。 ■自民・前 高鳥修一候補 「領収書は全部揃っています。ですから、いわゆる使途不明金、裏金ではないんです。そしてうちの事務所は脱税に当たらないということを、国税庁にも確認をしています。」 6回目の当選を目指し、広い5区をくまなく回ります。 ■自民・前 高鳥修一候補 「誰が、あるいはどちらが、この地域に本当に役に立てるのかということを、皆さんからご判断を頂きたいと思います。」
