【プレビュー】今季初の東北ダービー。いわきの“2勝目”か、仙台の“初勝利”か| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは6月1日と2日に第18節が開催。ハワイアンズスタジアムでは、いわきFCとベガルタ仙台が対戦する。
今季初の“東北ダービー”だ。勝点27で7位のいわきFCがと勝点29で5位のベガルタ仙台がハワイアンズスタジアムいわきを舞台に激突する。リーグ戦の折り返しも見えてきたタイミングで上位生き残りをかけてライバルチームがしのぎを削り合う。 ホームで迎え撃つ立場のいわきは、J2昇格2年目となる今季は開幕から健闘を見せている。一時は4位まで食い込むなど、コンスタントに勝点を重ね、2連勝と3連勝を1回ずつマーク。反対に連敗は一度もなく、敗れたゲームもすべて1点差と安定した戦いを披露できていることが、いまの順位につながっている。 内容面を見てもここまで25得点はリーグ5位の多さであり、13失点はリーグ2位タイの少なさであり、得失点差は『+12』と攻守両面での安定感が際立つ。照山颯人を中心とした最終ラインが堅く守り、チームトップの8ゴールを挙げている谷村海那を筆頭に攻撃陣はゴールを奪えているいい循環が生まれている。 いわきからすれば、仙台は常に追いかける位置にいたチームだろうが、初顔合わせとなった昨季の戦績は1勝1分けと勝ち越しただけでなく、クラブ史上初のJ2勝利を挙げた相手が、仙台という縁もある。昨季の時点で十分に渡り合えることは証明済み。いいイメージそのままに今季も真っ向勝負を挑み、勝って順位をひっくり返したい。 アウェイに乗り込む立場となる仙台は、2連敗からの4連勝と来ていた中で、前節・ファジアーノ岡山戦は今季ワーストの4失点と完敗。開始10分で先制したまでは良かったが、前半の内に追い付かれてしまうと、後半に3失点を重ねてしまった。 決して守備が大崩れする試合が多い訳ではないが、今季4敗のすべてで複数失点となっており、このタイミングで守備の立て直しは必要だろう。フィールドプレーヤーでは唯一、開幕からフルタイム出場を続けているCB菅田真啓を中心に粘り強さを取り戻したい。 その裏を返せば、勝点を拾っている試合はすべて1失点以下に抑えており、完封した試合も『6』を数える。まずは無失点の時間を長くしながら、勝機を探り、ライバルから初勝利をつかみ取りたい。