吉田鋼太郎&MEGUMI、映画「おいハンサム!!」夫婦対談!「我ながらいい作品」(吉田)「実は緻密に作り込まれているんです」(MEGUMI)
◆お二人自身、この作品でずっと共演してきてお互いに“ハンサム”だなと感じた瞬間は? 吉田:MEGUMIさんは普段からハンサムです。皆さんご存知のように男前ですから。それに、劇中ではあまり多くはしゃべりませんが、せりふで説明できない中で千鶴のあの空気を出せるのがすごい。しゃべったとしても「そうね」のひと言。でも、その「そうね」のひと言に説得力があって、肯定も否定も、怒りも思いやりも、優しさも入っている。それを表現できるMEGUMIさんは、やっぱりハンサムです。 MEGUMI:うれしいです、ありがとうございます。鋼太郎さんは前日の夜中や当日でも変わる長尺のせりふもありますし、ドラマの最後にある演説パート…映画では100人ぐらいの前でしゃべらないといけなくて、俳優にとっては過酷なシチュエーションなんですけど、毎回バッチリ決めてくるんです。その底力と引き出しの多さが本当にすごいなと。しかも「やるぜ!」感がなく、スッとやってらっしゃるところもハンサムです。 ◆映画では京都ロケもご一緒されたそうですね。 吉田:京都ならではの場所でロケをさせてもらいました。源太郎と千鶴が夫婦で泊まった旅館も、何百年も前からの歴史があって。あと、源太郎の親戚を演じる六角(精児)さんと松下(由樹)さんと久しぶりにご一緒できたのがうれしかったです。 MEGUMI:お2人が営むお店もすてきでしたよね。 吉田:あの和菓子屋さんも老舗なんだよね。 MEGUMI:古い駅でも撮影しましたよね。映画なのでテレビドラマとは違うカメラで撮っていて、趣がありました。ただ、あれは私たちがクランクインしてすぐでしたっけ。監督がまたこだわりを発揮して、夫婦でバスに乗っているシーンを何十カットも撮り直して(笑)。 吉田:ああ、そうだそうだ! MEGUMI:確かに出来上がったものを見たら、いろんな間やタイミングが完璧だったんですけど。あまりのテイク数だったので、正直、私は京都の町を見ながらこれいつまでやるの? みたいな(笑)。それがインだったのもあって、強烈に覚えています。 ◆撮影外で京都を満喫するような時間は…。 吉田:ないです。全然ないです。 MEGUMI:私は撮影が終わるのが比較的早かったので、トレッキングをしたり…。 吉田:え、そうだったんだ!? MEGUMI:はい。あとは山に登ったり、電車に乗ったり、酵素浴に行ったりと、すごく充実させていただきました。こんなご褒美みたいなロケはなかなかないなと思いながら(笑)。 吉田:京都に行けたのは、映画ならではだったよね。海外には行かなかったけど、海外の方も出演してるし。 MEGUMI:たくさんの方が出ているところも映画ならではですよね。スケール感がちょっとだけ広がって… 吉田:ちょっとだけなんだよね(笑)。 MEGUMI:でも、それがまたよくて。普通はもっと大きく広がるのに、ちょっとだけしか広がっていないのが「おいハンサム!!」らしいです(笑)。 ◆三姉妹の長女・由香役の木南晴夏さん、次女・里香役の佐久間由衣さん、三女・美香役の武田玲奈さんとの撮影はどんな雰囲気でしたか? 吉田:シーズン1の時から変わらず、MEGUMIさんを筆頭に現場ではみんなしゃべらないんです。それぞれ1人で静かに台本とにらめっこしていたりして、寡黙に淡々としていて、キャーキャーもしない(笑)。撮影中はもはや、その役にしか見えなくなっています。 MEGUMI:それくらい、みんな役にハマっていますよね。消え物(食事)のシーンが多いので、カットがかかるとそのまま一緒にごはんを食べたりするんですけど、それも本当の家族みたいに淡々としていて、食べ終わればそれぞれの場所に帰っていく。トーンが大変似ている人たちが集まっているんです(笑)。決して仲が悪いわけではなくて。むしろめちゃめちゃ仲はいいんですけど、つるまないんですよね(笑)。シーズン1以来久々に会った時も、スッと「おいハンサム!!」の世界に入っていきましたし。 吉田:この現場を離れたらそれぞれにぎやかにおしゃべりもするんでしょうけど。この現場に集まると一気に家族になるんです(笑)。 MEGUMI:ずっと一緒にいるから、ドーンとした家族になっているんでしょうね。たまに盛り上がって、またスーッと下がっていく(笑)。私はそれが心地よかったです。