ツアラーなのにかなりレーシングな面白さ!BMW Motorrad「M1000XR」は正に「M」を名乗るに相応しいハイスペックモデル
やっぱりドライで全開走行してみたい!
まずは、足着きをチェックしていきます。 シート高850㎜の車体に身長165㎝の僕が跨ると、両足がツンツンではあるものの、なんとかつま先は地面に着きます。ただ、サイドスタンドを払うのは、少し大変かな?という感じ。 それでは走行していきましょう。
今回はモビリティリゾートもてぎのフルコースを使用しての走行なのですが、残念ながら当日の天候は雨。全開走行でのバイクのポテンシャルを存分に体感する事はできず、またの機会にお預けです。 ライディングモードは「Rain」、「Road」、「Dynamic」、「Race」、「Race Pro」の5つのモードから選択可能なので、今回はRainモードで走行してみました。 個人的なイメージでは、このコンディションでは電子制御が介入し過ぎるくらいになるのかな?と予想していたのですが、実際コーナーをツーリングのような感覚、スピードで走行すると全くそんなことはなく、スムーズに走ることができました。 逆にどこまでいくと制御が入るのか体感したくなり、直線である程度スロットルを捻ると、タイヤは空転し制御が介入。唐突さはなく、入り方がとてもスムーズで、マシンに変な挙動が出たりしないところが素晴らしかったです。 直線とは言え結構な雨量だったので、流石にアクセルを全開にはできないだろうと思っていましたが、意外にも恐怖を感じる事無く全開にできてしまいビックリ。そのくらいの安定感と安心感を感じる事ができます。
とはいえ、ウエット路面にノーマルタイヤでこのような走りをするのは危険なので、特に一般道で真似はしないようお願いします。 それから音!エンジン回転数が6000回転から7000回転ぐらいからの、野太いエンジン音が最高!回転数に比例して盛り上がっていく感じが、たまらなくカッコよくワクワクが止まりません。 今回はウエットだったからこそ感じられたM1000XRの持つポテンシャルや性能をお伝えしてきましたが、今度はドライコンディションで思いっきり走行してみたいと思ってしまいます。 ツアラーモデルのバイクでも、M1000XRならサーキット走行も、とことん楽しめるなと実感することができました。 M1000XRのカラーは、ライト・ホワイトとブラック・ストーム・メタリックの2色が用意されており、価格(消費税込)は327万9000円からとなっています。
石塚健