[伊藤由里絵]白バイ乗りから靴磨き職人に転身した私がヤマハのクルーザー、ボルトで日本一周を始めたワケ【前編】
一目惚れして手に入れた愛車、ヤマハ ボルト
バイクの運転に自信を持てた私は、22歳で初めて自分のバイクを購入することになります。正直白バイしか知らなかったので、まずは色んな種類のバイクを見てみようとバイク屋さんをたくさん回りました。 「うわぁ~これかっこいい!! これにします!」と店頭で一目惚れしたのがヤマハのクルーザー、ボルトでした。 やっぱり自分のバイクがあるっていうだけで思い入れもひとしお。少しでもバイクに乗っていたくて、電車通勤からバイク通勤に変えて、毎日のように乗っていました。 ボルトの特に好きなところは排気音です。初めてエンジンを始動した時にこの特徴的な重低音にしびれました。6年連れ添った今でもエンジン始動する瞬間は毎度ワクワクして、ボルトを選んだ直感は正しかったなと思います。今後増車することがあったとしても、絶対に手放すことはないと断言できる大好きな愛車です。
警察官としての夢を叶えて思い出した幼い頃の夢
私の警察キャリアの締めくくりは県警本部の通信指令課でした。110番の電話を取り、現場の警察官へ無線で指令する部署です。 交通事故から火災やケンカ、ニュースになるような大事件まで全ての110番がここに集約されるので、通信指令課員が無線指令を正確に行わないと誰も現場に向かえず、下手すると人の命さえ失われかねません。そのため、非常に緊迫した部署でした。 無線機から流れる通信指令課員の声は交番勤務時代から毎日聞いていましたし、その冷静な判断力と的確な指示に憧れ、「私もいつか指令課員になってみたい!」と新たな夢を抱くようになっていました。 一年半働く中で大きく変わったことは、判断力がかなり向上したことです。どんなに緊迫した電話を受けても驚いている暇がないし、的確に判断しなければなりません。それが最初はプレッシャーでしたけれど、少しずつ自分の変化と成長を感じられる職場でした。 私はこの仕事がとても好きで、ついには警察の内部で開催されている通信指令競技で県大会優勝、全国大会まで上り詰めることができました。 そうして警察での夢をすべて叶えたとき、達成感と共にふと小さい頃の夢が思い出されたのです。 「そうだ。すっかり諦めてたけど、私はモデルになることが夢だったんだ」と。 私の家は公務員一家で厳しく、”親に反対されたから”という理由でモデルになりたい夢を挑戦せずに諦めていた自分を思い出したのです。当時、私の年齢は23歳で芸能界に入るにはすでにギリギリ。 どうしても諦められない夢があると直属の上司に相談したところ、「絶対に挑戦したほうがいい!」と後押ししてくれて、すぐに芸能事務所のオーディションを受けることにしました。元警官であることを武器に、希望の芸能事務所に一発で受かって所属することができ、現在に至ります。 世の中転職することに対してネガティブなイメージがあるかもしれないけれど、前職で得た強みを武器にして新しいことにチャレンジすることはとてもポジティブなことだと私は思っています。ただ、いつも目の前の夢に向かって進んでいるだけなんです。 晴れてモデルになったあとに出たフジテレビドラマ『教場』のお話、靴磨き職人になるまでの道や、現在挑戦している日本一周については次の記事で語りたいと思います。お楽しみに。
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