顔を見て、脚を見てと「2往復される(笑)」ガールズケイリン・太田りゆ 陸上・田中佑美と共通する美意識とは
――アスリートですので、結果にフォーカスすることが大前提ですが、体型について意識していることはありますか。 太田 脚が太いということに対して、恥ずかしいという気持ちはなくなりました。陸上から転向したときに気になった部分ではありますが、今ではこれはこれでかっこいいでしょと思えるようになりました。 田中 アスリートとして脂肪と筋肉は気にしています。審美のためということはないですね。今契約しているメーカーは、ロングタイツが多いんです。ズボンではなくてきちっとしたタイプが多くて、そういうのを履いてトレーニングや移動したりすることが多いです。しっかりと筋肉がついて健康的なアスリートの身体の美しさを、隠しすぎず、体のラインの美しさ、鍛えた筋肉の美しさがもっとフラットに受け入れられたらいいなと思います。 太田 素晴らしい意見ですね。私たちはせっかく鍛えているものを隠しすぎているので、そこは考えていきたいですね。 【競技の発展にも寄与】 ――最後になりますが、今後の目標を教えてください。 太田 私はガールズケイリンの選手としてGⅠタイトルの獲得と、ガールズグランプリへの出場。その先としてグランプリでの優勝を目指したいですし、賞金女王にもなりたいです。それから自転車競技を伝えていく活動もやっていきたいです。こんなにかっこいいスポーツはなかなかないですし、見てもらいたいなと思っています。人類最速のスポーツの拡大に寄与したいです。 田中 私は「0.01秒でも速く」です。パリ五輪で準決勝に進出しましたけど、準決勝の中でも下のほうだったという自覚はあるので、ひとり一人抜かしていって、少しでも上の順位、少しでも上の記録を狙っていきたいと思います。また陸上は、サッカーや野球に比べると、競技人口が多いわりに選手の知名度が低いんですよね。陸上はすべてのスポーツの基礎になりますから、太田さんのように陸上から自転車競技に転向される方もいらっしゃいます。サッカーや野球も基本は走るところからなので、そういったところでも陸上がもっともっと人気になって、幅広くいろんな方に取り組んでもらえればなと。。そしてその一助になれればなと思っています。