厚生年金の「最高額」をもらうためには、どの職種に就くのが一番手っ取り早い?
「老後に安定した生活を送るためにも、将来は厚生年金を上限額までもらいたい」そう考えている人はいないでしょうか。しかし、厚生年金をより多くもらおうと考えても、職業によってその金額が変わってくるようです。そこで、厚生年金の最高額をもらうには、どの職種につくのが手っ取り早いか、考えてみました。
なぜ職種によって厚生年金の額に差がつくのか
まず、そもそもなぜ職種によって厚生年金の支給額に差がつくのか、解説しましょう。その理由は、将来受け取る厚生年金の額が収入によって変化するからです。 厚生年金の支給額は、加入期間とその間の平均年収(上限額あり)に比例して高くなっていきます。つまり、長く働けば働くほど、かつ、その間に多く給与をもらえばもらうほど、厚生年金の支給額が大きくなるわけです。 実際、厚生年金の支給額は、個人個人によって異なっています。人によっては倍以上差がつくということも珍しくありません。
厚生年金の最高額を得るのは不可能に近い
厚生年金の最高額は、現実的な範囲では、年間363万円となるようです。この金額は公的年金シミュレーターに下記条件を入力することで算出することができます(363万円受給できるのは76歳以降)。 ・1970年5月1日生まれ ・16歳から75歳まで、年収990万円で会社員として就労 とはいえ、厚生年金を363万円も年間で得ることは不可能と考えてもいいでしょう。なぜなら、16歳から75歳まで厚生年金に加入すること自体が、現実的ではないからです。 一般的に働きはじめるのは高校を卒業した19歳から23歳の間であることが多いです。また年収要件も厳しく、定年間近であっても、年収を990万円も得られる人はほとんどいないといえるでしょう。 最高額を得るために、義務教育終了直後の16歳から、後期高齢者に突入する75歳まで、年収990万円という並外れた金額で働きつづけるのは、現実的には難しいでしょう。その点を考えると、厚生年金の最高額を得ることは、実質的に不可能といえます。