プリンターでの写真印刷は、絵はがきサイズへの統一でムダを省く(多賀一晃/生活家電.com)
【家電のことはオイラに聞いて!】#72 昔、駅前には小さい店が軒を連ねていました。弁当、たばこ、写真、薬など、サイズの割に高額なものを扱っていました。 【写真】電気アイロン誕生から100年…東芝のハイブリッド型が「360度」実現でまた進化 今は、それらは全てがコンビニにあります。実にコンビニエンス(便利)。名前の通りです。 写真印刷もコンビニの複合印刷機でできます。通称「コンビニプリント」。セブン-イレブンの場合、写真プリント代はLサイズ(89ミリ×127ミリ)が40円。2Lサイズ(127ミリ×178ミリ)が100円です。 Lサイズというのは、写真専用サイズのひとつ。Lはラージの意味です。写真は大きい方が見栄えがします。このため昔、カラー写真の標準サイズ(E判、エコノミー)に対し、出てきたのがLサイズ。今では、Lが標準です。 今、ほとんどのスマートフォンで撮影、保存できるサイズは、1200万画素。これがどれくらいの商用印刷に耐えるかというと、なんとA4サイズ(210ミリ×297ミリ)。紙でAから始まるのは国際規格サイズ。学校、会社では、最大A3が使われていますが、A3全面写真は、ポスターでも作らない限り不要です。 では、家のプリンターで、写真印刷をした場合、どのくらいお金がかかるのでしょうか? 最近テストしたキヤノンのPIXUS XK500だと、L判で光沢紙を使用して約11.1円。なんとコンビニの約4分の1。A4でも61.3円(面積比算出)です。写真印刷にこだわりながらも、ランニングコストを抑えています。 プリンターは、交換するインク代の高さがずっと揶揄されてきた中のメーカーの努力の結晶です。加えて私は、写真印刷を、絵はがきサイズ(100×148ミリ)に統一しています。概算で、1枚14.5円。コンビニのLプリントの36.3%の金額で刷れます。 絵はがきサイズにしたのは、迫力が増す上、整理が簡単になるから。観光地、美術館で売られる絵はがきは、写真アルバムには入らず、別に整理が必要です。が、一元化できると、とてもすっきり整理できます。 また年賀状にも対応できます。今年は22円も値上がり、はがきは一枚85円。書き損じはダメですし、予備も買いたくありません。インクジェット用のはがき用紙があれば、印刷して年賀切手を貼って出せばいい。お年玉付き年賀はがきは、時期を逸すると懸賞応募用などでしか使えませんが、年賀切手は他の切手と混ぜて使えば、夏に使っても悪目立ちはしません。加えてはがきサイズは、ファイルもありますし、写真立てにも困らない。 このように、サイズを統一すると、余分な整理グッズを買わなくて済み、出費も抑えられます。インク以外にもランニングコストを抑える工夫はできるのです。 (多賀一晃/生活家電.com主宰)